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TH「入って、A」
「うん、」
テテに通されて、1週間ちょいぶりにテテん家に足を踏み入れた。
匂いも家具の配置も何も変わってない。
当たり前か。
それでも、ちょっと懐かしいのはなんで。
TH「A、なんか、飲む?」
「…どっちでもいいや、」
TH「じゃあコーラ出すね…お酒家にないから、ごめん」
「別に謝ることじゃ、」
前までどう接してた?
あんなことがあってから1週間のブランクと
自分の気持ちの変化に戸惑う。
キッチンにいるテテのことは見れないから
仕方なくリビングの椅子に腰かけて部屋を見回す。
…あれ、そういえばタナは
TH「最近忙しかったから、タナは預けてるんだ」
「そか、あのモフモフ堪能したかった…なんて、」
TH「明日帰ってくる、から」
明らかにギクシャク。
タナと遊んでこの気まずさを何とかしようと思ったけど…。
無理か。
話題も無くてしんどい。
こんな空気でテテに気持ち伝えることなんかできるか?
それも無理。
TH「あ…シウくんとさ、なんでガッツポーズしてたの?」
「ああ、…互いの健闘を祈って」
TH「? そっか」
コートとかマスクを取って、ただのキム・テヒョンになったテテが俺の前の椅子に座る。
いつもここでおしゃべりする、定位置。
拝み放題の顔面なのに、今はやっぱり見れない。
渡されたコーラの側面をいじいじする。
TH「…A、俺ね、言いたいことがあって、」
「…俺だって、ある」
先に口を開いたのはテテだった。
はあ…何言われんだろう。
俺にはジミナしかいないから会うのやめよう、的な?
テテは…一途なタイプ、だもんな。
でも、せめて
この恋が一瞬で散るのは悲しいけど
友達としてならそばにいていいだろ?
それくらいなら、許して。
TH「……ぇてる、」
「え?なんて、」
TH「…覚えてるんだ、」
「…は、?」
何を、言ってんの?
何を覚えてんの?
何の話を、してんの、お前は?
脈絡が掴めなくて戸惑う。
思わずテテの顔を見るけど、テテは机の上を見つめてて目が合わない。
でも、覚えてる、って…
TH「…Aに触ったことも、全部」
「え、」
TH「覚えてる…」
申し訳なさそうにそう言ったテテ。
いやいや、何言ってんの、?
「…最近、思い出したとか、?はは、」
TH「ちがう、最初っから、全部」
テテが言うこと全部
ただただ、ショックだった。
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リト - とても大好きな作品が見つかりました!他の作品も全て漁ります☀︎ (2022年4月13日 22時) (レス) id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 素晴らしく良かったです。ご馳走様でした!! (2021年3月5日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - 更新ここまでほんっっっとにお疲れ様でした!これからも頑張って下さい! (2021年3月1日 21時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - うわぁ。もう、続きが楽しみ〜。(≧◇≦) (2021年2月28日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
taitaitai_123(プロフ) - とても続きが気になります!更新楽しみにしてます! (2021年2月21日 17時) (レス) id: 02fd041d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぐまっと | 作成日時:2021年1月2日 10時