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TH side
Aを怒らせて、Aと連絡とれなくなって、Aに会えなくなって。
そんなこんなで仕事も忙しくなり始めた。
疲れてるはずなのに寝れない。
食事も喉を通らない。
やつれていくのは自分でも分かってた。
でも、いつだって頭の中にはAがいて俺の心を締めつける。
このままAに会えずに死んだらどうしよ、
ってとこまで思考が飛躍したところだった。
「僕がAヒョンにお話してみます」
「ほんとっ!?」
「遠回しにですけどね、ガッツリは聞けないので…」
「ありがとうっ、シウくん!」
我らが黄金マンネの恋人、シウくん。
何回も楽屋とかに遊びに来てて普通に仲良しで、
今まで俺が相談される側だったんだけど…。
まさかシウくんに助けてもらう日が来るとは。
「なんでシウくんのこと忘れてたの!俺のばか!」
「頭があわあわしてたんじゃないですか?」
「そう!それだ!」
俺にとって初めてのことがいっぱい起こった。
頭も気持ちも整理がつかなくて、ぐちゃぐちゃして。
視野が狭くなってたんだ。
でもシウくんが来てくれた。
どれだけ感謝してもしきれないことじゃない?これ。
「ほんっっとにありがとう!」
「上手くできるか分かんないですけど…」
「シウくんなら大丈夫」
「え、なんか逆にプレッシャーです」
ううん、俺は知ってる。
シウくんはジョングクみたいに、やればできちゃう子ってこと。
ちょっとおばかで鈍感なところもあるけど、そこも愛嬌。
才能だよ。
「シウくんやぁ〜っ」
「いでっ、」
まだAと切れてないことに安心して、目の前のシウくんのお腹に抱きつく。
うわ、薄っぺらい。
筋肉つきにくい体質なんだっけ。
シウくん男の子のはずなのにな。
ジョングクに作り変えられちゃったのかな。
「シウくん、俺ちゃんとAに謝る」
「早く仲直りしてください」
「仲直りは…無理かも」
「うぇ?」
多分、謝っても許してもらえない。
それくらいひどいことしたんだから。
でもこのままお別れなんて1番嫌だから、最後に全部言わせて。
思ってること、伝えたかったこと全部。
「なんか…眠いね…」
「え、待って、せめてソファーに横になって…重っ!」
ドッと疲れが押し寄せてきて、だんだん瞼が重くなる。
Aに会いたいよ。
まともに寝れなかったから夢にもAは出てこない。
ほんとに重症なんだ。
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リト - とても大好きな作品が見つかりました!他の作品も全て漁ります☀︎ (2022年4月13日 22時) (レス) id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 素晴らしく良かったです。ご馳走様でした!! (2021年3月5日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - 更新ここまでほんっっっとにお疲れ様でした!これからも頑張って下さい! (2021年3月1日 21時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - うわぁ。もう、続きが楽しみ〜。(≧◇≦) (2021年2月28日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
taitaitai_123(プロフ) - とても続きが気になります!更新楽しみにしてます! (2021年2月21日 17時) (レス) id: 02fd041d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぐまっと | 作成日時:2021年1月2日 10時