呪いの王となる前の。【宿儺】

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宿儺様の許可を得て、私は屋敷で宿儺様の身の回りのお世話をすることになった


世話と言っても、宿儺様は毎日お出かけになる


だから、やることは対して多くはなかった



朝は朝食を作り、お召物を出す

宿儺様が出掛けたあとは洗濯物を洗って干し

屋敷内の掃除

庭にある花や木の管理をして

洗濯物が乾いたら取り込んで畳んで仕舞う

宿儺様が御帰宅になれば新しいお召物を用意し

脱いだお召物を預かる

それを軽く洗い

夕飯の準備をする

その後片付けをして私の一日は終わる









宿儺様は１０時に屋敷を出て
１６時には帰ってくる

外で何をやっているかは分からないが
恐らく、村や町を襲っているのだろう







私がそれを止めることは無い



それこそ父上達の思い通りだ









それに私は宿儺様の従者

従者が主の行動を制限していいはずがない

もう、私の世界の基準は宿儺様だ


だから、宿儺様が御帰宅なされた時
お召し物が返り血で汚れていれば、私はそれを黙って洗い流すだけだ









なんてことはない、幸せな日々だ

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