204.痛い ページ26
Aside
目を覚ませば見慣れない天井が広がっていた。どうやら昨日の悪夢のような出来事は現実だったみたいだ。
そんな現実はそんな簡単に受け入れられるようなものではなかった。一夜にしてすべてを失ってしまった。
ミツバ「あら、起きたのね、おはよう。」
起き上がってキョロキョロと部屋を見渡していると女の人が部屋に入ってきた。
A「えっと...」
ミツバ「自己紹介がまだだったわね。私は沖田ミツバ。総ちゃんの姉です。」
A「総悟のお姉さん..」
ミツバ「そうそう、Aちゃんの話は総ちゃんからよく聞いてたのよ。」
沖田「A起きやしたか。」
続いて部屋にやってきたのは総悟。
沖田「怪我はありやせんか?」
A「うん、大丈夫。」
近藤「お、Aちゃんおはよう!」
最後に部屋に入ってきたのは近藤さん..と目つきの悪い男の人。
近藤「ほら、トシもなんか言ったらどうだ。」
土方「...土方十四郎だ。」
A「土方さん...」
沖田「土方さんそんな自己紹介じゃつまらないんで一発芸でもやってくだせェよ。」
土方「あァ?普通だろ。」
多少揉めてはいるけど私のことを心配して来てくれて。たぶん普段通りに接してくれているんだと思う。
でもそれが私にとって胸が締め付けられるように痛かった。
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作者名:千穂 | 作成日時:2020年7月12日 10時