201.近藤さん ページ23
Aside
あれからどのくらいの時間が経ったんだろう。ずっとお姉ちゃんを待っているけど来る気配はない。
そのうち足音が聞こえてきてお姉ちゃんが来たのかなと思ったらやってきたのは総悟だった。
総悟は無事で良かった、って言ってくれたけど私はそうは思わない。私の話を最後まで聞いてただ抱きしめてくれていた。憎たらしいほど綺麗な満月が私達を照らしている。
突然、近くの茂みからカサカサと音を出しながら出てきたのは大柄のゴリラ?みたいな人だった。
近藤「総悟ォ!やっと見つけた。全く急に走り出したと思ったらこんなとこまできてどうしたんだって、女の子?!」
A「...誰?」
沖田「近藤さん、これがいつも話してるAでさァ。」
近藤「あァ、例のっ!!」
沖田「A、この人は近藤さん。見た目はゴリラみたいだけど人間で俺の身内でさァ、だから安心してくだせェ。」
近藤さん...よく総悟が話している人だ。確か誰にでも優しいがうえに心配になるって言ってたっけ。
沖田「とりあえずここは危ないからどこかに避難しやしょう。」
近藤「そうだな。」
A「嫌っ!!」
総悟が私の手を引いて立ち上がろうとしたとき私はパシッと手を払ってしまった。
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作者名:千穂 | 作成日時:2020年7月12日 10時