バレンタインデー�� ページ49
Aside
現在、2月14日午後10時
バレンタインデー終了まであと2時間、そして手元に残っているチョコはあと一つ。もちろん総悟の分である。
別に渡すタイミングが全くなかったわけではない。ただ、いざ渡そうとなると緊張とかもろもろ含めてできなかった。それに味見してないし。
でも今日渡さないと意味がない。
A「(総悟、まだ起きてるかな。)」
意を決して総悟の部屋に行くことにした。
A「総悟、まだ起きてる？入るよ？」
部屋の明かりはついてるけど返事がない。
A「(もしかして、寝てる？)」
もし寝てるなら正直助かる。そっとチョコだけ置いておこう。
そっと襖をあけて部屋のなかに入る。
ぐいっ
A「？！..きゃっ.....」
ドサッ
部屋に入った瞬間、総悟に腕を引かれ押し倒された。
沖田「....来んのが遅せぇ....」
A「ご、ごめんね。いざ渡そうと思うと変に緊張しちゃって」
そんなことよりも顔が近い、近すぎる。ヤバいドキドキが止まらないよ。
沖田「俺ァ、ずっとAがチョコくれんの待ってたんでィ。なのにこんな時間に持ってくるとはいい度胸だねィ。」
A「でも、間に合ったから、とっ、とりあえず食べて！」
総悟に渡すと無言のままマカロンを食べ始めた。
A「どうかな。味見するの忘れちゃったから自信ないんだけど...」
沖田「...なら、Aも食うかィ？」
A「いいの？じゃあひとくち..っん？！」
ひとくち貰えると思ったら、キスされた。
A「...ん、っんぁ....ん」
でもいつものキスとはちがって総悟の舌が私の唇をこじ開けて入ってきた。それとほぼ同時にマカロンが口のなかに押し入れられた。
私は口を塞がれたことで大人しくマカロンを食べることしかできない。食べたことがわかると総悟は唇を離してくれた。
沖田「...どうでィ味は？」
A「..はぁ、はぁ、甘過ぎだよ。ばかぁ」
キスで力が抜けて総悟に寄りかかる。総悟の体温が心地よくて睡眠不足だった私はそのまま寝てしまった。
ーーーーーーーーーーーーー
沖田side
腕のなかから、スースーと寝息が聞こえてくる。彼女のうっすらと隈のできてる目元を優しくなでてやる。
沖田「(ったく、すぐ無理しやがって)」
本当はもっと色々したい気持ちをグッとこらえてAを布団に運び自分も布団に入って寝た。
翌朝、Aの悲鳴が屯所内に響いたことは言うまでもない。
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千穂(プロフ) - ゆきさん» 感想ありがとうございます！応援して貰えると凄く励みになります。これからも更新頑張ります！ (2020年2月28日 14時) (
レス) id: d8b565e962 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初コメ失礼しますっ！ いやぁ、この小説おもしろいですね。 つい、はまってしまいました(笑) いつも更新楽しみにしてます！ 頑張ってください！ (2020年2月26日 23時) (レス) id: ecf57c3ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千穂 | 作成日時：2020年1月18日 16時
