♯101 思考 ページ1
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―ピピピピッ、ピピピピッ、ピッ
『…ん、もう朝…?』
のそのそと布団から出ると、時計の針は5時30分を指していた。
タンスから着替えを引っ張り出し、お風呂に入る。
そのとき、昨日のことを思い出した。
『……今日から彼女、何だよね…?』
いざ口に出すとかなり恥ずかしい。
どんな顔して会えばいいんだろうか。
お風呂上がり部屋へ戻ると、窓を開けていなかったことに気づいた。
『…忘れてた。もう、』
―ガラッ
「…あ、」 『…あ、』
自分の部屋の窓を開けると、ジャンも窓を開けているところだった。
「………はよ」
『……うん、おはよ』
「…今日、早くねぇか?」
『いつもこれくらいだよ?』
お互いに気まずくなってしまい、会話が途切れてしまった。
「………あーっと。髪、乾かしとけよ」
『………う、うん』
「……じゃあ」
『(…うんって何!? もっと他に言うことあったでしょ!)』
頭を抱え座り込む。
とりあえず、ジャンママにバレないようにしよう。
―――――――
「あら、おはようAちゃん」
『おはようございます。…あの、ジャンは?』
「珍しく早起きしたみたいでね。今日は何かあるのかい?」
『いえ、何もないですよ』
「そうかい? それじゃ、上がって待ってておくれ」
『はい』
すぐにジャンが来るだろうと思い、玄関で待つことにした。
「ジャンボ。Aちゃん待ってるんだから早く食べちゃいな」
「…わかってる」
「ジャンボ、」
「…何だよ」
「あんた彼女でもできたのかい?」
「…はぁ!? いきなり何言ってんだ!」
「だって、あんた。いつもより早起きするわ、お風呂に入るわで。…おまけにめかしこんで」
「なッ!?」
「ちょっとAちゃんに見てもらいな。Aちゃん、」
「だぁー! 余計なこと言うんじゃねぇ!!」ﾀﾞﾝｯ
ドスドスと足音が聞こえ、ジャンが隣で靴を履き出した。
『ジャン、ご飯は?』
「…いいから行くぞ」ｸﾞｲｯ
『…きゃ、!』
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ルーラ＠レアチーズ(プロフ) - とても面白いです。更新再開待ってます。 (2019年7月15日 2時) (
レス) id: afd25b5a7b (このIDを非表示/違反報告)
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