♯20 半分 ページ20
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『ごちそうさまでした!』
お裾分けしてもらったカレーを食べ終え、食器を片付ける。
「A、これ忘れてたぞ」
『あっ、ありがとう! 今、お茶入れるね』
「ばばぁが喜んでた」
『本当? よかった』
買ってきたケーキをお皿に取り分け、席へ運ぶ。
「それ、わざわざ半分にしたのか」
『ジャンのおかげで買えたからね。一緒に食べよ!』
「そうだな」
『いただきまーす』
「いただきます」
『ん、美味しい!』
「結構旨いな」
「これから毎日行こうかな」
「…いや、さすがに飽きるだろ」
『そうかな?』
お皿に乗った半分のケーキを見ると、小さい頃のことを思い出す。
「…どうした?」
『ん? ちょっと昔のこと思い出してた』
あれは、確か私が9歳のときの誕生日だったな。
―――――
『えっ、パパもママも帰ってこれるの?』
｛「あぁ、今までの分までお祝いしないとな!」｝
『うん、待ってるね!』
久しぶりにパパとママが帰ってくる。その喜びを誰かに伝えたくて堪らなかった。
『ジャ〜ン!』
「A、どうした?」
『今日ね、パパとママが帰ってくるんだって!』
「そっか、よかったな」
『うん!』
二人が帰ってくるまでジャンとたくさん遊んだ。
『…もう17時だ』
「そろそろ帰ってくるんじゃないか?」
『そうだね。ジャン、また明日ね!』
急いで家に戻り、二人の帰りをを待った。
『まだかな?』
―ピンポーン
『来た!』
玄関まで走り扉を開けた。
「こんばんは」
「あっ、お兄さん!」
「はい、お届け物です」
『わぁ、ケーキだ!』
「じゃあ、ここにサインしてもらえるかな?」
『はい、いつもご苦労様です!』
いつも配達に来るお兄さんが帰ってから、再び帰りを待つ。
『……遅いなぁ』
―プルルルルルッ
『電話だ!』
『もしもしパパ?』
｛「………A、ごめんな。パパとママ、今日も帰れそうにないんだ」｝
『…えっ?』
｛「A、本当にごめんね」｝
『…そっか。でも、Aは大丈夫だから心配しないで』
｛「また、電話するからね」｝
『うん、またね!』
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フェン(プロフ) - 神で確定した貴方様は神です。 (2020年3月27日 16時) (
レス) id: c799376a9e (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - ののか*さん» では、コメントしてくださった貴方は女神ですね。評価していただきありがとうこざいます。 (2017年7月30日 18時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
ののか* - 貴方は神ですか？はい神ですね。評価しました！ (2017年7月30日 0時) (レス) id: b9713ec0a6 (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - みいさん» ありがとうございます。これからも見ていただけるように頑張ります! (2017年7月28日 16時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - はじめまして、コメント失礼いたします。ジャンくんらしさがでていてとても好きです///応援しています。 (2017年7月28日 14時) (レス) id: bb236334e5 (このIDを非表示/違反報告)
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