♯17 隠し事 ページ17
.
―ピンポーン
『…サシャかな?』
だとしたらまずい。急いで涙を拭い、玄関を開けた。
「……よぉ」
『ジャン、…どうしたの?』
「悪い、やっぱり気になっちまってよ」
『気になるってなにが、』
言い終わるより先に、ジャンの手が頬に触れる。
「…また泣いてただろ」
『な、泣いてないよ…!』
「…目、腫れてるぞ」
『……冷やせばよかった』
「…上がるぞ」
『え、ちょっと、何で?』
「飯、どうせまだ食ってねぇんだろ?」
『…まだ』
「じゃあ食え」
『…うん』
こういうときのジャンは少し強引だ。ちゃんと隠せてたはずなのに。
「…なぁ、何で家で食わなかったんだよ」
『それは、…やることあったから』
「はぁ、…またそれかよ」
『…本当だよ』
「いいから飯食えって」
『でも、そろそろサシャが…』
―ピンポーン
「『あっ、…』」
「…俺が出る」
『私が行くよ』
「お前は飯食ってろ」
そう言って、サシャに渡すケーキを持って部屋を出た。
『……強引すぎる』
カレーを温めて待つものの、なかなか戻ってこない。少し気になり、玄関の方を覗いてみる。
「……――違ぇって言ってんだろうが!」
「じゃあ、何で…――にいるんですか?」
「いいから……――帰れっ!」
『……ケンカしてるの?』
「ほら、やっぱりいるじゃないですか!」
『うん、いるよ? 私のお家だもん』
「ジャンが嘘ついて…」
「……サシャ、お前一昨日早弁してたよな?」
「えぇっ!? 何故それを…」
『サシャ、そうなの?』
「えっと、それは、その…」
「…ばらされたくないなら早く帰れ」
「…はい。A、ありがとうございましたっ!」
何があったのかはわからないけど、サシャは逃げるように帰っていった。
『…ジャン、何の話してたの?』
「……さぁな」
『内緒なの?』
「なんでもねぇよ。それより…」
『うん?』
「カレー焦げるぞ」
『……あっ、忘れてた!』
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フェン(プロフ) - 神で確定した貴方様は神です。 (2020年3月27日 16時) (
レス) id: c799376a9e (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - ののか*さん» では、コメントしてくださった貴方は女神ですね。評価していただきありがとうこざいます。 (2017年7月30日 18時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
ののか* - 貴方は神ですか？はい神ですね。評価しました！ (2017年7月30日 0時) (レス) id: b9713ec0a6 (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - みいさん» ありがとうございます。これからも見ていただけるように頑張ります! (2017年7月28日 16時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - はじめまして、コメント失礼いたします。ジャンくんらしさがでていてとても好きです///応援しています。 (2017年7月28日 14時) (レス) id: bb236334e5 (このIDを非表示/違反報告)
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