若き星は光る

一生残る、一瞬のために。 ページ48

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ベイスターズはあと一勝。いや、あと1人抑えれば2位決定という場面。


康晃さんに対する最後のバッターは、高橋周平さん。中日のキャプテンだ。



『頼むっ、、』


途中出場の僕は、タイムリーを放つことが出来てチームに貢献出来たつもりだ。
後は全て康晃さんに託されたこの試合。ベンチで僕らは祈っていた。




そして7球目。高橋周平さんのバットが空を切った。空振り三振、試合終了。


『よっしゃ！！！』

僕は気持ちを抑えられず、ガッツポーズした。



三「A！！！」


『三嶋さん！！！』

ベンチから出ようとした時三嶋さんに名前を呼ばれて、僕はバッと振り向いた。


『わっ！！』

振り向いたと同時に三嶋さんが抱きついてきて、思わず声を漏らした。


三「よく打ってくれた。本当にありがとう。」

耳元で聴こえる三嶋さんの声は、泣きそうなのか興奮しているのか少しだけ震えていた。


『今日の三嶋さんのピッチング、凄かったです。痺れました。』


僕がそう呟くと三嶋さんは「ありがとう。」と言いながら、僕の背中をポンポン叩いた。





『大貫さん。』

僕は並ぶ時に、今日の先発である大貫さんに声をかけた。

晋「A。お疲れ様。」

こちらを向いた大貫さんはニコニコしてて嬉しそうだった。


『ピッチング、めっちゃかっこよかったです。今回勝てたのは大貫さんのおかげです。』


僕が微笑みながら言うと、大貫さんは恥ずかしそうに頬を掻きながら「ありがとう！」と言った。


晋「Aがベンチで声掛けてくれたりしてくれたから頑張れたよ。」

と言う大貫さんは僕の頭を撫でた。子供扱いされてる気がするけど、、 まあいいかな。



佐「Aーー！！！」


『うぐっ！！』

大貫さんと話していると、後ろから佐野さんが凄い勢いで抱きついてきた。


佐「今日のタイムリーも守備も良かった！！残りの試合も頑張ろうなー！？」


抱きつかれながら頭をグリグリされて、『うっ、、』と声が出た。苦しい、、


『ありがとうございます。佐野さんのタイムリーに続けたので嬉しいです。』

と僕が笑いながら言うと、佐野さんは「なんだよー！可愛い奴め〜！！」と僕をばしばし叩いた。




残りの試合も後悔がないよう。
一生残る、一瞬のために。



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ベイスターズ2位おめでとうございます！！！めちゃめちゃいい試合で興奮しました！！


残りの試合も応援しましょう！！



りあ。

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