先取り屋

6、事件 ページ7

『今朝のニュースです。

昨日の夕方から行方が分からなかった女性が遺体となって発見されました。』

トーストをかじりながらニュースを見る

世の中物騒だなー

『遺体は全く知らない男性の家に届けられ無惨にバラバラの状態でダンボールにいれられていたとの事です。』

「ﾌﾞｯ!?」

今、朝食食べてたのに…

そんな酷い殺され方なのか

その、ニュースを頭の片隅に置いて家を出た。

「おはよー」

「はよー！蓮見たか？あの、ニュース」

一番最初に声をかけたのは正俊だった。

こいつはフレンドリーでクラスの人気者

「ニュース？」

一瞬、バラバラのかと思ったが言うのを躊躇った。

「なんだよー、いつもニュース見てるんだろ？あの、バラバラ事件だよ!!」

あぁ、やっぱりそうなんだな

「全く知らない男にそれが送られてきたって事は知ってるだろう？

どうやら、その男…

【先取り屋】に頼んだらしいぞ？」

なんでこんなに詳しいのかって？

それは、彼の父親が警察の人間だからだ

きっと、父親に聞いたんだろう


「ん？【先取り屋】ってなんだ？」

そう聞くと彼はポカンと口を開いていた。

「おはよう!!どうしたんだ？蓮、正俊」

今来たばっかりの李基が不思議そうに聞いた。

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