第119話 ページ22
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緑「あの、リカバリーガール。」
リカ「なんだい？」
緑「戦闘訓練や体育祭での白雪ちゃんの戦い方を見て僕らの試験内容より難しくするのは分かるんですけど、やっぱりオールマイトとイレイザー･ヘッドの2人が相手なのは無理があるんじゃないかと思って…」
リカ「なぜそう思うんだい。」
緑「まずイレイザー･ヘッドの抹消で白雪ちゃんの個性を封じられてしまえばもう体術で行くしかなくなるということ。そこにオールマイトが来た場合いくら体術が得意な白雪ちゃんでも力では完全にオールマイトの方が上な訳で力押しで来られてしまえば勝機はないというかブツブツ」
リカ「…よく喋る子だねぇ。でも、言ってることは間違いじゃないよ。あの子の戦闘スタイルは基本どんなのにも対応できる柔軟性があるけど、シンプルな力勝負じゃ分が悪い。」
緑「だったら！」
リカ「だけどね、そんなもの関係ないんだよ。あの子にとって大事なことは…」
『さーてと、始めるか！』
リカ「"楽しさ"さね。」
そう呟いた栗花落は個性でマイクを出す
モニターに映る彼女の表情はさっきまでとは違い、とても楽しそうな顔をしていた
［あーあー、マイクテストマイクテスト。聞こえてる？聞こえてるよね？］
オ「っ！？(飛んでいるドローンから栗花落少女の声が会場中に…一体何をするつもりなんだ？)」
［あ、オールマイト発見。やっぱゲート前で待ってるよね〜…ちょっと退いてもらおうかな。］
急に空が曇り出す
今にも雨が降り出しそうな雲からはゴロゴロと嫌な音が鳴り響く
オ「…っまさか！」
［当たらないよう気をつけてね。］
ピシャーン！！！！
オールマイトの頭上から雷が落ちてくる
間一髪で避けたが、次から次へと落ちてくる雷に休む暇などある訳がない
流石のオールマイトも電気を浴びてしまえばそれなりのダメージを受けてしまう。動けなくなってしまうのは避けたい彼は全力で走って当たらないようにする他なかった
芦「あの雷、栗花落が狙って落としてるのかな？」
蛙「そのようね。おそらくあのドローンにカメラがついていて栗花落ちゃんは別の場所から見ているんだわ。」
八「複数のドローンにスピーカーを付けることで本人がどこから見て喋っているのかを先生方に悟られないようしているのでしょう。」
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作者名：ベーコン | 作成日時：2022年12月21日 21時
