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「 おはっ よう! 」
三分前に目を開いた私は、意識がまだはっきりしないまま天井をぼんやり見つめていると
豪快に開かれる襖の音に驚いて飛び起きる。
『 もうちょっと優しい起こし方はないの...鶴丸 』
鶴丸「 今日も良いリアクションだな!優しく起こすよりも驚かした方がはっきり目が覚めていいだろう? 」
『 うーん。そうは思わないけど..心臓に悪い! 』
" 寝起きの悪いAだからこそこうして起こさなきゃちゃんと起きてくれないからな! "、と満更でもないような笑みを浮かべる鶴丸は、私の事をよく知っている。
..
ゆっくりと立ち上がり着替えに向かうと、
鶴丸は部屋を出て襖の前に仁王立ちして私を待つ。
これも前の本丸の日課であった。
鶴丸と居ると昔を思い出して懐かしく思ったり、それは時に胸が締め付けられる程に悲しい気持ちになるけど..、
それでも今はそれを振り切って前を向ける程に、ここの本丸の居心地が良いのだ。
鶴丸「 おーい、着替えそろそろ終わったか? 」
襖ごしに聞こえてくる鶴丸の声にはっと我に返ると
両手で顔を2回叩いて深呼吸をする。
『 うん、終わったよ。今行く 』
小さく返事をして部屋を出て、
朝餉のいい香りがする廊下を歩く。
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部屋を出て気付いたが、外はまだ雨が降っている。
雨は嫌いだ。
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僕はナイスな椅子っすー - 楽しみに待ってます…(・ω・`) (2017年6月7日 17時) (レス) id: 6091177637 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ - 続きが気になって仕方ないので更新頑張ってください!応援してます>< (2016年5月26日 22時) (レス) id: 8b2be2477c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん(プロフ) - すっごく面白いです!続きが楽しみで仕方がありません!!更新がんばって下さい! (2016年4月28日 11時) (レス) id: 6aa5d30bb1 (このIDを非表示/違反報告)
白炎龍 - とても面白かったです。読んでて心臓がドキドキしました! (2016年4月9日 0時) (レス) id: b9af3288cc (このIDを非表示/違反報告)
沙季(プロフ) - 零崎 悠樹さん» そう言って頂けて嬉しいです(;_;)ありがとうございます。頑張ります!!(;_;) (2016年4月4日 18時) (レス) id: 11222f55be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙季 | 作成日時:2016年3月21日 1時