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鶴丸「 ずっと謝りたかったんだ、逃げてきたことを 」
そう言って唇を噛み締めた鶴丸の目には涙がたまっていた。
何を言っているのか分からない。
逃げてきた?どこから?何の話をしているの____
鶴丸「 耐えられなかった、Aがあんな姿になっていくのが..仲間達の手によって、..っ 」
言葉を詰まらせた鶴丸は私の手をさらに強く握る。
三日月「 もしかして鶴丸は..
主の'前のあの本丸に居た'ってことか..? 」
隣で呟く三日月の少し驚いたような声にハッとする。
本当にそうだったとしたら______
『 鶴丸は雪希が折った、って 』
私は国広からそう聞いていた。
ずっと雪希に私の事を訴え続けていたら腹を立てた雪希が折ったと。
鶴丸「 それが幸いにもあの時は折られていなかったんだ。ただの暴力だけ、折ったと言ったのはアイツがAに精神的にダメージを与えたかった為だろう。 」
その後は使われていなかった倉庫に閉じ込められて、やっと倉庫から出れた鶴丸はとうとうこの本丸から逃げ出してここに来たと言う。
その声は震えていて今にも涙が零れ落ちそうだ。
言葉を失った私の目からは涙が1粒1粒流れていく。
『 良か、った....生きてて、 』
鶴丸「 ・・・・っ 」
何とか声を絞り出して鶴丸に微笑みかける。
素直に、心からそう思った。
逃げた事を恨んでもいない、鶴丸を失った私のダメージは予想以上に大きいものだったから。
____鶴丸は静かに涙を流す。
何度も謝りながら。
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僕はナイスな椅子っすー - 楽しみに待ってます…(・ω・`) (2017年6月7日 17時) (レス) id: 6091177637 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ - 続きが気になって仕方ないので更新頑張ってください!応援してます>< (2016年5月26日 22時) (レス) id: 8b2be2477c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん(プロフ) - すっごく面白いです!続きが楽しみで仕方がありません!!更新がんばって下さい! (2016年4月28日 11時) (レス) id: 6aa5d30bb1 (このIDを非表示/違反報告)
白炎龍 - とても面白かったです。読んでて心臓がドキドキしました! (2016年4月9日 0時) (レス) id: b9af3288cc (このIDを非表示/違反報告)
沙季(プロフ) - 零崎 悠樹さん» そう言って頂けて嬉しいです(;_;)ありがとうございます。頑張ります!!(;_;) (2016年4月4日 18時) (レス) id: 11222f55be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙季 | 作成日時:2016年3月21日 1時