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?「顔が怖いですよ、中原さん」
中原「なっ!?」
いるはずのない声に表情を曇らせる
入り口から薄暗い中ぼやける姿を現した
中原「A…何でいんだ?」
「私だけ釈放されました。『今回の戦争に手を出さない事』が条件で、ボスとも連絡を取り了承を得ました。因みに条件を出したのは太宰さんです」
私はため息を吐いて中原さんの隣で立ち止まる
ボスは私がいなくても作戦を崩したりしない
私がいなくてもいい理由があるのだろう
福沢「答えよ、ポートマフィアの特使」
探偵社の社長さんの声がアナウンスを通して地下に響く
私は黙って社長と中原さんの交渉に耳を傾けた
だが社長は中原さんの話を疑心暗鬼にお思いの様子で馬鹿にされてると感じているみたいだ
中原「…敵の頭目から直々に挑発を賜るとは光栄だな」
「良かったですね中原さん!」←
中原「」
無視された(((
福沢「何を隠している?」
中原「何も」
福沢「この件の裏でマフィアはどう動く?」
中原「”動くまでもねぇよ”」
中原さんの答えに暫し沈黙が走る
が、アナウンスから小さく「成程」と声質の違う声が聞こえた
江戸川「やあ素敵帽子君、組合御機嫌二人組に情報を流したのは君かい?」
「す、素敵帽子…www」
中原「…あ?そうだが…」(素敵帽子…)
(あ、ちょっと嬉しそうw)
乱歩さんはつらつらと推理を説明する
それは全て全くその通りだった
乱歩さんは少し声のトーンを落として言った
江戸川「何で組合を釣った?」
その問いかけにニヤッといやらしく口角を上げる中原さん
私はその顔を見て笑みが零れた
中原「___御宅等の事務員だ」
社長「事務員を餌にしただと!?」
アナウンス越しから何かが折れる音が聞こえる
相当御怒りのようだ、こういう時は事実が一番効く
そう考えるとボスは相当性格が悪い様子が分かってしまうなぁ
中原「穴だと判っていても探偵社は落ちずにはいられねえ__ボスの言葉だ」
心の底からの悪い笑みが中原さんの表情筋を最大まで使って勝ちを悟った
社長は渋く避難指示を出し始めた
中原さんは探偵社の御二方から背を向けて歩き始める
私もそれに続き後を追った
与謝野「アンタ、Aって言ったね?…アンタは今回の件動かないらしいけど保証があるのかい?」
「太宰さんの言葉です、私が約束を破ればデメリットが私にではなく恐らくマフィアに及ぼします。それだけは避けたいので」
与謝野さんの質問に答え、中原さんの背中を速足で追った
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*憂鬱*(プロフ) - 天さんさん» コメント有難う御座います!面白いなんて言って頂けて光栄です( *´艸`)更新頑張ります!! (2016年12月24日 15時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - 最初から全部読みました!!すっごく面白いです!更新頑張ってください!! (2016年12月24日 4時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)
*憂鬱*(プロフ) - 白兎@執筆準備期間中さん» コメント有難う御座います!そう言って頂けて幸いです(*´ω`*)更新頑張らせて頂きます!ご贔屓宜しくお願い致しますm(__)m (2016年12月10日 13時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
白兎@執筆準備期間中 - 一話から読ませていただきました(*^-^*) とても面白くて夢主ちゃんが可愛くて大好きです! 応援しています、これからも更新頑張って下さい! (2016年12月10日 1時) (レス) id: b4bc07280a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*憂鬱* x他3人 | 作成日時:2016年12月9日 23時