検索窓
今日:9 hit、昨日:22 hit、合計:42,299 hit

84 ページ38

何時もより暖かいのに違和感を覚えて目が覚める
慣れずも落ち着く匂いがして体を起こす
隣には中原さんが寝ていた

ベッドから出ようと体を其方に向けたが手が何かに捕まっている
見ると中原さんが手を握って離さないまま動けず時間も時間なので起こす事にする

「中原さん、起きて下さい」

中原「んん…」

寝起きは早い方らしくすぐに目を覚ました
暫く私を見て不思議そうにしていたが昨日の事を思い出したのか「嗚呼」と言って欠伸をした

「手、放して下さいな」

中原「お…おう」

何今の止まり
中原さんは手を離した後にもう一度私を見て口を開いた

中原「お前やっぱガキだな」

「はっ!?」

妖しい笑みを浮かべて私を弄る様に見る
それから「仕事片すぞー」と言い乍らベッドから立ち上がった

「あ、私少し出ますね」

中原「何処行くんだ?」

「Qちゃんの所に」

中原「おう、行ってこい」

中原さんに断り御入れて部屋を出た
其の侭足は地下牢へと直行した
___
__
_

「Qちゃ…まだ寝てるか」

見てみるとQちゃんはまだ起きていないらしく、監視カメラの機械音だけがする
あそこから監視室へ繋がり部下が監視する
私は手を振り自身の認識をさせQちゃんに近づいた

すやすやとまだ一寸涎を垂らし乍ら寝ていた
私は笑ってティッシュを取り涎を拭く
そのせいでQちゃんは「んあ?」と何とも幼稚な声を出して起きた

「あ、お早うQちゃん」

Q「ん…お早うお義姉さん」

ゴシゴシと目を擦りながら微笑みかけてくれた
目が腫れるのもいけないので目を擦るのをやめさせる

「最近朝に来れなくてごめんね」

Q「仕方ないでしょ、お義姉さん忙しいんだから」

「でも寂しくない?」

Q「…」

「…何か食べたいのある?」

Q「甘いの食べたい」

「そっか、じゃあシェフに頼むよ」

携帯端末を弄りシェフに朝食を頼む
Qちゃんはまだ暗い表情だ

「今度また遊ぼ、ボスに頼んで庭くらいには出させてもらおうか」

そう言うと目を輝かせて「うん!」と力強く頷いた
私は頭を撫でて階段に足を進める

「また来るから待っててね」

Q「うん」

ギュッと人形を握りしめ手を振り返す
私はそれを見届けてから階段を上った

梶井「朝から仲良しだねー」

「梶井さん、お早う御座います。そうですか?」

梶井「監視カメラの彼は何時も寂しそうだけど君が来ると一段と豊かになるんだ。懐かれてるねぇ」

「いい事いい事!」と私に檸檬(爆弾)を渡して向こうに消えた
檸檬…今度太宰さんに投げよ←

85→←83



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

*憂鬱*(プロフ) - 天さんさん» コメント有難う御座います!面白いなんて言って頂けて光栄です( *´艸`)更新頑張ります!! (2016年12月24日 15時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - 最初から全部読みました!!すっごく面白いです!更新頑張ってください!! (2016年12月24日 4時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)
*憂鬱*(プロフ) - 白兎@執筆準備期間中さん» コメント有難う御座います!そう言って頂けて幸いです(*´ω`*)更新頑張らせて頂きます!ご贔屓宜しくお願い致しますm(__)m (2016年12月10日 13時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
白兎@執筆準備期間中 - 一話から読ませていただきました(*^-^*) とても面白くて夢主ちゃんが可愛くて大好きです! 応援しています、これからも更新頑張って下さい! (2016年12月10日 1時) (レス) id: b4bc07280a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*憂鬱* x他3人 | 作成日時:2016年12月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。