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中原「ロマネの60年ものです」
尾崎「善いのかえ?秘蔵の品じゃろ」
場所は変わってマフィア本部最上階、首領室
中原さんがワインを片手に此方側へ寄ってきた
中原「今日の為に取っておいた」
グラスにワインを注ぎ、「勝利に」と完敗して口に運ぶ
私はというとボスの座っているソファの隣…の下のカーペットに足を大らかに広げ、巨大テディベアのように座っていた
背中をソファの横につけて、ミニケーキを摘み上げて食べる
エリス嬢の残り物だが矢張り旨い
中原「芥川の処罰は如何します?」
森「処罰?彼は今回の功労者だ…所で紅葉君、君は如何して探偵社から逃げなかったのかね?君の異能なら簡単に逃げ出せたろうに」
尾崎「さて、何故じゃったか…茶が旨かったからかのう?…太宰は今回の結末まで見えておった。恐ろしい男じゃ」
上品に笑って見せる姐さんは矢張り何処か寂しそうで
ボスも話の内容が察したのか深くまで追求しなかった
中原さんは既に落ちたな
その後も姐さんとボスは話に花を咲かせている様子だ
森「所でAちゃん、ケーキは如何かね?」
「凄く美味しいです」
中原「なっ!?手前いたのかよ!?」
「私そんなに影薄いですか」
尾崎「わっちが呼んだのじゃ」
姐さんがソファを座るようせがむので失礼ながら隣に座らせてもらった
そして当たり前のようにワインに手を掛け、異能でグラスを作りそれに注ぐ
森「Aちゃん、未成年は」
「今更犯罪組織が何言ってるんですか、確かに今後体に影響は出るかもですけど今までも飲んできてるので大丈夫ですよ、ボスも知っているでしょう?」
そう言って微笑むとボスは呆れ顔で「恐ろしいね」と言った
姐さんは私の事を心配してくれてるが大丈夫だと手を差し出した
森「それで、体の調子はどうかね?」
「もうそんなに痛い所はないですね、また明日から普通に任務可能です」
グラスを揺らしながらそう言って飲む
少しアルコールが強いが酔うほどではない
中原さんが奥で何かぶつぶつ言ってるが酔い過ぎたのだろう
ボスと姐さんも中原さんの様子を見て笑っていた
森「上司は既にアウトの様だよ」
「そうですね、もう少しお話ししたかったです」
尾崎「お主は優しいのう」
「そんなことないですよ…じゃ、失礼します、楽しんで」
中原さんを腕を首にかけて首領室を出る
「大丈夫ですか中原さん」
中原「そんな酔ってねェよ…」
「べろんべろんですよ」
取りあえずこの人部屋に運んで水飲ませなきゃ
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*憂鬱*(プロフ) - 天さんさん» コメント有難う御座います!面白いなんて言って頂けて光栄です( *´艸`)更新頑張ります!! (2016年12月24日 15時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - 最初から全部読みました!!すっごく面白いです!更新頑張ってください!! (2016年12月24日 4時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)
*憂鬱*(プロフ) - 白兎@執筆準備期間中さん» コメント有難う御座います!そう言って頂けて幸いです(*´ω`*)更新頑張らせて頂きます!ご贔屓宜しくお願い致しますm(__)m (2016年12月10日 13時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
白兎@執筆準備期間中 - 一話から読ませていただきました(*^-^*) とても面白くて夢主ちゃんが可愛くて大好きです! 応援しています、これからも更新頑張って下さい! (2016年12月10日 1時) (レス) id: b4bc07280a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*憂鬱* x他3人 | 作成日時:2016年12月9日 23時