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見慣れた天井、嗅いだことのある慣れた匂いに、場違いな鉄の匂い
むくりと上半身を起こして時計を確認し、朝方であることが分かった
寝かされていたとはいえそれきりだったのだろう、血生臭い体を見てため息を吐く
気絶してからの記憶が無い
だがそれは前回にも1回あり、忘れっぽい性格は嫌だと心底思う
年寄か私は
多分私が気絶している間に中原さんと太宰さんが仕事を済ませ
敵を倒す時に返り血が私にも飛んだのだろう
私の事も気遣って
太陽が境界線の隙間から見え始めた
私は着替えをもって部屋を出た
せめてシャワーだけでも浴びてすっきりしたいし、何よりこの姿では自身も気持ち悪い
特に鼻が曲がる
シャワー室につきすぐに服を脱ぎ洗濯籠に入れる
この血落ちるかな…無理だな、やっぱ捨てよ。御免なさい中原さん
血を流して全体を洗い、冷えない内にタオルで拭き取って服を着始める
数分で事を済まして再び部屋に向かった
誰もいない廊下は窓もないから暗くて、だけどそれが心地いい
ふと部屋の隣の扉の隙間に気が付いた
中からは少し光が漏れていて好奇心から覗く
部屋の中、机に向かって中原さんがうつ伏せになっていた
書類かな、私も書かないといけないといけないのに
だが私の部屋に報告書が無かった辺り中原さんが受け持ったのだろう
それも申し訳ない
私は自室に戻り、何もしていなかった時に姐さんから貰ったお菓子を数個袋に入れてブランケットを持つ
部屋を出てもう一度中原さんの部屋に入った
変態みたい←
中原さんにそっと近づいてお菓子の入った袋を机の端に置き、ブランケットを広げた
広がったブランケットを中原さんの肩に掛け、落ちないように首元まで持っていく
が、いきなり手首を掴まれ顔を片手で掴まれた
中原「誰…ってAか、悪い」
私とわかって手を離した
私はというといきなりの事で怖かったせいか半泣きだ
中原さんはそんな私に気づいて慌て始めた
中原「悪かったって！」
「い、いえ、前から泣き虫なだけなので気にしないでください…」
そう言い涙を拭い乍ら中原さんを見た
中原さんは少し顔が赤く、私が目を上げると逸らされた
中原「風呂上りか？」
「シャワーだけですが鉄臭かったので」
中原「嗚呼…髪ちゃんと乾かせよ」
「めんどいんで」
中原さんは「馬鹿か…」と言いながら腰の関節を鳴らす
姿勢が悪かったから違和感があったんだろう
「あの、報告書下さい」
中原「気にすんな、お前途中から気絶してて何も覚えてねェだろ」
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＊憂鬱＊(プロフ) - 天さんさん» コメント有難う御座います！面白いなんて言って頂けて光栄です( *´艸｀)更新頑張ります！！ (2016年12月24日 15時) (
レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - 最初から全部読みました！！すっごく面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年12月24日 4時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)
＊憂鬱＊(プロフ) - 白兎＠執筆準備期間中さん» コメント有難う御座います！そう言って頂けて幸いです(*´ω｀*)更新頑張らせて頂きます！ご贔屓宜しくお願い致しますm(__)m (2016年12月10日 13時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
白兎＠執筆準備期間中 - 一話から読ませていただきました(*^-^*) とても面白くて夢主ちゃんが可愛くて大好きです! 応援しています、これからも更新頑張って下さい! (2016年12月10日 1時) (レス) id: b4bc07280a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊憂鬱＊ x他3人 | 作成日時：2016年12月9日 23時
