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嗚呼、だから太宰さんは世間話をしているときに段々気力がなくなっていたり
中原さんは機嫌が悪そうだったんだと理解がついた
これは…

「一晩だけの、双黒の復活だ…!」

背中がゾクゾクと興奮が込み上げる
それを必死に抑え、口までもを押さえながら隠れその場を見守る
雑魚しかいない連中は完全に全滅、異能者も気絶だろうが足止めはできていた

生存者がいないのを確認して木の上に移動し、木々の隙間から2人の背中を見送った
あ、扉の前で揉めてる
仲いいなあ←

中原さんが扉を開け、太宰さんが数m後ろで見ていた
チラッとこっちを見たときは焦ったが如何やら気が付いてはいないようだ
安堵し、遂に2人の姿が中に消えた

「さて…」

周りの死体を弄り乍ら様子を見る
遠くに吹っ飛んでいった気を操る男性は完全ノックアウトだね

もう一人のロングの男性は…

「!?」

瞬時に危険を察知し茂みに再度身を潜ませる
歪な音をさせながら立ち上がろうと不格好な姿で行動を始めていた
人とは思えない…怪物か何かか彼奴!?
名は確か…ラヴクラフトと言ったか

ラブクラフト「アァ…ガ…」

私は恐怖に包まれた
さっきの興奮とは違い、嫌なゾクゾクが背中を走る
出来ればあの2人にはまだ出てきてほしくないな

何とか気を逸らさねば
そのために何ができる?
私は異能で作り出した小さなランプを反対方向に投げた
ガラス張りのそれはそれらしい音を立てて壊れる

ラヴクラフト「敵…?否…気配が、ない…」

瞬間

「っ!!?」

触手の様な何かが私の腹にめり込んだ
その勢いで私は後ろに吹っ飛び、無様に転がった

「っ、…痛いの、嫌なんだよぉ…」

少しの衝撃だけで泣けてしまう私は本当に弱虫だ
だが根っからは殺る気で来ている
自然と泣いてしまうのはもう仕方ないと割り切り目的を果たす事だけに専念してきた
つまり、此処で挫ける私ではない

「今晩はラブクラフトさん、如何して私がここにいると?」

ラヴクラフト「気配…さっきのガラス音は2人から気を逸らすため…だと思った」

「成程、正解です」

ラヴクラフト「つまりは、敵…!」

続けて触手を飛ばすが今度は予測ができる
私は結界を張りそこらの木から葉を操った

ラヴクラフト「!! 多重異能力者…」

「違います、私の異能は1つだけです」

「特殊ですがね」と言っている隙に軽傷ではあるが傷をつけていく
葉は頑丈ではないため、強引には操れないのだ
木でも良かったが力が持つかどうか

…さぁ、如何しようか

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*憂鬱*(プロフ) - 天さんさん» コメント有難う御座います!面白いなんて言って頂けて光栄です( *´艸`)更新頑張ります!! (2016年12月24日 15時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - 最初から全部読みました!!すっごく面白いです!更新頑張ってください!! (2016年12月24日 4時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)
*憂鬱*(プロフ) - 白兎@執筆準備期間中さん» コメント有難う御座います!そう言って頂けて幸いです(*´ω`*)更新頑張らせて頂きます!ご贔屓宜しくお願い致しますm(__)m (2016年12月10日 13時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
白兎@執筆準備期間中 - 一話から読ませていただきました(*^-^*) とても面白くて夢主ちゃんが可愛くて大好きです! 応援しています、これからも更新頑張って下さい! (2016年12月10日 1時) (レス) id: b4bc07280a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*憂鬱* x他3人 | 作成日時:2016年12月9日 23時

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