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_太宰視点_
敦君と列車で此方に来るはずのナオミちゃんと春野さんを待っていた
ドッグフードで腹を下したと嘘をついてその場を去り、マフィアの女性2人と話をした
そして言葉の意味を理解した私はすぐさま敦君の所まで戻る
が、敦君は既にQの異能に侵されていた
春野さんは倒れ震えて、ナオミちゃんは首を締めあげられる
私が急いで声をかけるも、自分のやったことに絶望感を見せた
正当化しようにもできない敦君の脳は体に現れ暴れ始める
私は椅子の下にあったQの人形に素早く手に取り異能を使い消した
敦君はそのままその場に膝をつき項垂れて顔を伏せた
私は一息ついた時、後ろから幼い声が言う
Q「太宰さんの新しいお友達、随分と壊れやすいんだね」
Qは微笑んでそんなことを言う
Q「でもいいんだ。太宰さんを壊す楽しみが残ってるもの☆」
そう怪しく笑って私を見る
恨みや憎しみの籠った瞳が私を貫いた
太宰「それはおめでとう」
Q「僕を閉じ込めたお礼にいっぱい苦しめて壊してあげるね___
…___僕のお義姉さんを傷つけたこと、存分に後悔させてやるんだから」
きつく、重い言葉が私にかかった
恐ろしいほどの笑みは幼さからしてみれば恐怖の無邪気さがそこに表れていた
太宰「善く覚えているよ、君一人封印するためにに大勢死んだ…_
…___君のお義姉さんもその中の一人だろう?君が殺しかけたんだ」
”次は心臓を刳り貫く”
そういうとQはまたおかしそうに笑って列車の中に消えていった
私は昔のQの事件を思い出し、またAの事を再び思い出しながら
頭を振ってそれを振り払い、今の目的に集中することにした
_____
___
_
Q「お義姉さん…」
電車の中に揺られる少年が1人ポツリと呟いた
既に持っていない人形のせいで手が寂しい
こんな時に隣にお義姉さんがいてくれたら、なんて
片割れの血分けた姉弟だった頃
僕が自分のために必死過ぎてお義姉さんに気づかなかった
僕の異能にかかったお義姉さんは酷く荒れて死ぬ寸前に太宰さんと中原さんが乱入して何とか助かったものの、太宰さんが僕は危険だからと言って閉じ込め、お義姉さんは一部記憶喪失
Q「神様は意地悪だなぁ…」
綺麗だった街並みを列車の窓越しに眺める
お義姉さんの事を考えながら悲しく思った
Q[もう”お姉ちゃん”って呼べないや…ハハッ……」
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*憂鬱*(プロフ) - 天さんさん» コメント有難う御座います!面白いなんて言って頂けて光栄です( *´艸`)更新頑張ります!! (2016年12月24日 15時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - 最初から全部読みました!!すっごく面白いです!更新頑張ってください!! (2016年12月24日 4時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)
*憂鬱*(プロフ) - 白兎@執筆準備期間中さん» コメント有難う御座います!そう言って頂けて幸いです(*´ω`*)更新頑張らせて頂きます!ご贔屓宜しくお願い致しますm(__)m (2016年12月10日 13時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
白兎@執筆準備期間中 - 一話から読ませていただきました(*^-^*) とても面白くて夢主ちゃんが可愛くて大好きです! 応援しています、これからも更新頑張って下さい! (2016年12月10日 1時) (レス) id: b4bc07280a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*憂鬱* x他3人 | 作成日時:2016年12月9日 23時