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中原「...なァ、あいつどうしたんだ？」
樋口「分かりません...任務が終わったときからあんな状態で...」
ぼぅ...と手の中の珈琲を見つめて只無心になっていた
でもたまにちらついてくるあの人の顔がとてつもなく怖くて
尾崎「どうしたのかぇ？愛しのAよ」
「姐さん...」
そっと頭に手を置き心配そうに顔を覗きこまれる
私は多少言うことに迷ったが口をゆっくり動かす
「あの人に...会いました...」
尾崎「っ、...そうかぇ」
背中を撫でられ気持ちが楽になる
姐さんは私がすっきりするまで隣に座ってくれた
中原さんや梶井さんは頭に？を浮かべたままだ
「...有難う御座います、姐さん」
尾崎「ええのじゃ、辛かったろう」
妖艶に笑ってみせる
そんな中、中原さんが私に声をかけた
中原「あいつって誰だ？」
「太宰さんです」
中原「ゲッ、蛞蝓かよ…」
あからさまに毛嫌いする中原さんの表情が何とも言えないほど歪んでいた
そういえばすごくちょっかい出されてたの中原さんだもんな
「嫌いではないですけど、嫌なこととか思い出しちゃって」
中原「そうか、そりゃあ災難だったな」
「なんか親近感湧きますね」←元部下
中原「本当に」←弄られ役
カカカと笑っていたらふいに部屋の扉が開く
そちらに目を向ければ芥川さんがこちらを見ていた
芥川「恋、喧嘩とやらをするんだろう」
「そうですね、では地下に行きましょう」
席を立つと同時に中原さんや黒蜥蜴の皆さん方が私を心配そうな目で見てくる
そんな中、姐さんだけが普通の顔で「頑張って来いよお」と言ってくれた
私は一つお礼を言って部屋を出た
＿中原視点＿
2人が部屋を出た後
姐さんがソファから立ち扉に向かって行った
尾崎「さて、わっちも見に行くかのぅ」
広津「大丈夫なのですか？」
尾崎「Aは来てほしくない時は事前に言うやつじゃ、構わんと思うぞ」
そう言って部屋を出て行った
しばらく動かなかったが俺は好奇心で体がすでに動く
中原「俺はあいつの異能を知らねぇ、知っておいて損はねぇぞ」
そういうと他の奴らも部屋を出ていく
俺もその流れに流されるように地下に向かった
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作者名：＊憂鬱＊ x他1人 | 作成日時：2016年10月30日 16時
