Verweile doch, du bist so schoen 7 (ページ11)

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第291話ページ11

一郎side

零「んで、歴史が進んで今度は人間の数が増えて魔族の数が減る

そしたら自分の役目を継げる存在を増やすしかないから、混血になった魔族は遂に本物の魔族から自分の子供の育て方を学ぶんだ

そして純血の魔族が子供を生み出して眷属にする方法を教わる

この辺から混血かどうかの差別化が難しくなってきたんだ」

左「…んで？」

零「で、ここからは割と最近の話に近付いてくる

人類史が発展して、人間は自分の国を収められる強い存在を必要とし始める

所謂治安維持って奴のために

…で、そこに誰を用意するのが良いかって話になって、誰が一番強いって人間を守れる技術が強い奴が一番になったの

それでそいつが国を守るための王様になった、人間の王様ね、これは」

左「…」

零「で、人間は王様を立てるのは良いんだけど、平和な国の中で王様なんか別にいらねぇんだよ

んで、人間はだんだん王様が憎くなってきて、人間が争いを生み始める

内乱がだんだん生まれるんだ、くだらない派閥争いって奴でね」

一「…」

零「で、人間の争いを馬鹿馬鹿しいって捉える純血の魔族は人間の争いを止めるために、人間の混血になっちまった魔族に命令を出す

人間の落とし前は人間がつけろって筋通して

冷たいよねぇ」

一「…」

零「で、人間はその魔族に言われて自分が王になる世界を作ろうとした

でも失敗して、魔族が人間の王様になれる日は来ないままだ

で、人間もだんだん争いの原因がなんだか分からなくなってくる

そして全部が魔族のせいって国がだんだん生まれてきて、魔族がいようものなら殺す世界が生まれてくるんだ

これが因縁の深まる原因ね」

一「…」

零「…で、魔族が極限に減った土地で何が起こるか

そりゃ自然接続ができなくなって人間が飢える運命だ

それすらも人間が魔族に魂を売ったせいだって言って、人間は飢えで死ぬ時すら俺ら魔族を恨むようになる

本物の純血の魔族は流石にムカつき始めてねぇ、人間が俺らを恨むなら俺らで人間変えるって話になって拗れてきたんだよ

この辺からこの国の今のスタイルが確立する歴史が動く」

俺だけでなくて左馬刻まで深妙な面持ちで話を聞いていて、俺はどうすればこの話が良い方向になるんだろうと思いながら話を聞いていた