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第398話 ページ9

左馬刻side


左「…乱数、やっぱり中王区の連中潰しに行かねぇか?

お前だってぶっ殺したくて仕方ねぇだろ?」


乱「殺したいよ

…でもどうせ僕は無花果オネーサンの事殺せない

無花果オネーサンから飴もらえなかったら生きられないんだもん

だから殺すくらいなら死ぬ程辛い思いして生きてもらった方が僕としても都合が良いよ」


乱数は複雑な表情を浮かべながらそう言ってくる


乱数は中王区の持っている飴がなければ死ぬ


だから飴の供給源が途切れる事は乱数にとって最も恐怖となる


全員、俺が癒せれば


あるいは本当に中王区と和解して結託すべきなのだろうか


いくら考えても正しい答えに辿り着かない


俺は、どうすれば良いんだ?


どうしたら誰もが納得する結果に終わるんだ?


乱「無花果オネーサンも何だかんだで僕の事これまで生かしてくれたし、この件で気が変わって僕の事助ける気になるかもしれないしねっ!

そしたら僕無花果オネーサンに感謝するべきなのかなぁ

ねぇルーク、どう思う?」


『…さぁ…許せないなら許せないで良いんじゃねぇの?

俺だったら多分許さない気がする』


乱「そっか〜

ルークすらそう思うなんて無花果オネーサンも可哀想だねっ!

じゃ、別にいっか!僕は無花果オネーサンが寂しくならないように許してあげよっ!」


左「あ?それで良いのか?」


乱「良いよぉ〜っ!

…それにむしろ無花果オネーサンは僕の事生かしてくれようとしてたんだと思う

今思えば無花果オネーサンが中王区の中で一番まともだったもん」


左「あ?…そりゃ東方天乙統女の事か?」


乱「結局無花果オネーサン、あのババアに逆らえなくてああいう事してきたんじゃないかなって思う

だから無花果オネーサンももしかすると被害者かもね」


乱数は少し考え事をするような表情でそう言っていた

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年6月9日 20時

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