第419話 ページ29
左馬刻side
左「銃兎、理鶯、テメェらはどうしてぇんだ?
あいつらやっぱりぶっ潰しに行くか?
1週間なんて待ってねぇで」
銃「左馬刻、気持ちは分かりますがあなたが覇権奪ったとしてあなた国民全員を納得させられる自信はあるんですか?
あなたが独裁を始めれば中王区と同じ未来が待っているんですよ?」
左「…ッチ…」
銃兎の言っている事は俺にもよく分かるし、ヨコハマの街だけならまだ良いものの俺がこの世界全部奪って俺以外の全員が納得するかなんて知らない
むしろ俺が覇権握っちまったら俺の敵が余計に増えるだけな気もする
理「小官はある意味このままで良いと思うぞ
むしろ中王区と和平する方があまり納得いかない結末になりそうだからな」
銃「言えてますね
結局私達は一番今のやり方が個人的に納得いくんですよ
左馬刻もそうではないですか?」
左「…かもしれねぇな
結局中王区がいなけりゃ俺らメリハリ出ねぇしな
むしろ向こうが何で今更俺らの意見まともに聞こうとしてくるのか不思議だわ」
銃「そうですね
ある意味和解なのかもしれませんし、独裁を改めるという兆しに他ならないのではないですか?」
左「どうだろうな
したら俺はヨコハマの代表として全国の行政に参加する人間の1人って訳か?」
銃「旧体制のやり方で言えばそうなりますね
いわゆる県知事のような存在になるのではないですか?」
左「ハッ!ヤクザが国民の代表なんざ世も末だなぁ」
銃「あくまでそういう人間の1人ってだけですよ
お前の意見が全部通ると思うな」
左「わぁってるよ
で、お前らあいつらに何言いてぇ?」
俺は銃兎と理鶯から話を聞き、俺らの意見はこうなった
「中王区は男と女で行政的に差別をするな」
「それからもう二度と人間として許されない事をしでかすな」
「代わりに俺らは俺らのやりたいようにやる」
「お前らも中王区に関しては好きにしろ」
「その代わりお前らのやり方が気に入らねぇ時はいつでもお前ら潰しに行く」
「そしてある意味変化を求めず、男女の差別だけがなくなった世界でこれからもずっと同じように生きていく事を望む」
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年6月9日 20時