第187話 ページ42
勘解由小路無花果にああは言われたものの、俺はそもそも食べなくても死なない
それにここ中王区の敷地内で男性が飲食をする場は限られているらしい
参戦者だけでなく観客の中にも多くの男性がいるためにそこは混み合っている
だとするとわざわざ食べに行く気も起こらない
この1時間50分をどうやって過ごそうか
皆食事を摂るのに忙しいしあまり不必要に誰かに会いに行くべきではないのだろう
『…暇、か…』
そう言いつつ俺は喫煙欲を満たすために喫煙所を求めて歩き始めた
まぁこのタバコだって吸わなければならないという訳ではなく嗜好の問題ではあるのだが、暇つぶしにはちょうど良いだろう
喫煙所は会場から一度外に出て少し離れた所に設置されているらしい
そしてその場に着き中へ入って行くと−−−−
銃「…おや?」
ふと入間銃兎がタバコを吸っている姿が見える
『…1人か?』
銃「えぇ、左馬刻は女性達に囲まれてなかなかこちらに来れないみたいですからね」
それを聞いてやはり少しだけ胸が痛むのを感じる
やはり女性に人気で、多くの女性達に囲まれている姿こそが正しい姿なのだろうか
俺なんていなくても、別に
銃「…少し私と話をしませんか?」
入間銃兎にそう提案され、俺は入間銃兎と喫煙所でタバコを吸いながら話をする事になった
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユウ | 作成日時:2020年5月24日 16時