3000年の執着心5 (ページ30)

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第223話ページ30

そしてその夜、私はルシファーに公務代行のために研究所を訪れる事、また一晩だけであればそこへ滞在する許可を得た話をした

ルシファー「それは本当か？シグルド…」

『ああ、本当だ、ルシファー

…叶うなら君の研究を見てみたい』

そういうとルシファーは笑い、「ああ、全て見せてやる」と言ってくれた

そしてその日、私は報告書を受け取りに隣国へ向かう事となった

『毎度すまないね、ユリア…今日も頼む』

ユリア「いいえ、これが私の務めにありますから…

…貴方の魂は隣国にあらん事を－－－－」

そしてユリアの力により私は隣国の研究所へ赴き、研究所長の元へすぐに向かい、報告書を受け取った

研究所長の部屋を出ると、部屋の前にルシファーが待っていた

『ルシファー…待っていてくれたのかい？』

ルシファー「俺の部屋など分からんだろうからな

…付いて来い」

私はルシファーに導かれ、ルシファーの研究室であるという部屋に導かれた

そこで私は部屋に多くの標本、鉱石、そして瓶に詰められた試料が置かれているのを見て、目を見開いた

『…！！これ、全部君が…？』

ルシファー「そうだが…それがどうした？」

『いや…君、すごいね…』

私はその全てがルシファーの用意したものと知り、ルシファーに対し尊敬の念を抱いた

『君は本当に優秀な研究者なんだね…素晴らしい…

ねえルシファー、この試料について、詳しく聞いても良いかい？』

そう言うとルシファーはそれらの試料がどういったものであるのかを教えてくれた

そしてルシファーはやがて棚の中から実験器具を取り出し、私に「見ていろ」と言ってきた

ルシファー「星晶獣の誕生にこそ大きく関わりはしないが…

星晶獣が生まれた後、それらの強化の際に使う鉱石を作ってやる」

するとルシファーは青い液体を器具の中に入れ、その後赤い液体をゆっくりと入れ始めた

するとそれらが混ざり、やがて器具の中には宝石のようなものがたくさん生まれた

『…！！』

ルシファー「どうだ、シグルド…綺麗だろう？」

私はそれを見て、ルシファーに笑いながら答えた

『ああ…とても綺麗だよ』

私の答えを聞いたルシファーもまた、嬉しそうに笑っていた