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第392話 ページ22

『…?』


そして目を開ければ所詮夢なんて夢で、自分の記憶には長く留まってくれない


目を開けて自分で世界を見れば自分がどこにいるんか考えるのが先で、昔の事を覚えていられないなんて別に変な話でもないってウチも思う


『…ッ…何やろ、何や頭がぐらんぐらんするな…』


自分の見ていた色々が掻き混ざっていくように、一瞬だけ変な頭をウチで感じる


だけどそれが一体何なんか、そこに消えていく何かが何なんかはウチも追う真似をしない


というより、追いたいと思っても追えへんような質量の大き過ぎるもんやって自覚が多少なりともあるんやと思う


『…?』


よく見るとウチは白い空間に自分がいるんに気付く


『…何やろここ、病院…?』


自分の意識の中で、自分が最近巡り合った事で記憶に繋がるピースを探していく


『…飴村さん、かな

ヒプノシスマイクって人ぶっ殺す事できる武器とちゃうのん?』


まだ生きているんか、って自分で俯瞰して、結局自分の思う通り自分は完全には死んではいない中途半端な命だったって事に気付く


『…だけど…夢の内容があまり思い出せへんな

都合の良い変な世界にいたって言うんは覚えとるけど…色々あり過ぎて一個一個切り離して覚えてもいられん長い時間過ごしとったんやな』


夢と現実の境界がはっきりしてくると、未練も振り返らずに自分で世界を見つめる事ができる


きっとここが自分の生きる世界で、そして自分で選んだ道だって分かれば後はどう生きるのかウチで考えるだけや


あまり夢ばっかり見てると現実なんて自分に危害を与えるようにしか進んでいかない


『…おん…?』


零「…

おっと?」


ふと自分のおる病室に誰かが入ってくるんを知る


扉を開ける音に気付いてその方向を見れば、見覚えのない黒い服に身を纏う不思議な人間にまた巡り合う


零「…こいつは今日は要らねぇって事か

んじゃ、後で嬢ちゃんの好きなように生けてやってくれ」


そのどこか風貌が怪しげで何やか本質的に疑いから入るんが正しいように見えるウチの目の前の来訪者は、花束をその辺に置くとウチを見て笑顔を向けていた


零「お目覚めかい?長旅お疲れさん」


『…なぁ、おっちゃん』


零「…うん?」


『…誰?』


ウチは何だか自分って言うもんを取り戻したみたいに、知りもしない相手に対して容赦も迷いもなくシラけた顔とつっけんどんな言の葉でそない事を聞いていた

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ユウ(プロフ) - 明理様、最後までお読みいただきありがとうございます!楽しんでいただけたなら作者も大変嬉しい限りです。また参考になるコメントありがとうございます、関東人のため関西弁はにわかな部分がありましたが、今後参考にさせていただきます! (10月30日 6時) (レス) id: 3f8aedc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - (つい長くなってしもてすんません)※この関西弁は標準語がヘタ故の訛りです。 (10月28日 17時) (レス) @page34 id: 0478fb4462 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 永遠のお気に入りです!!楽しい物語をありがとうございました!!!(あと思ったんですけど「何なんの?」じゃなくて「なんなん?」を私の周りの人は使います。アドバイスって言うよりちょっとした意見です。ありがとうございました!!) (10月28日 17時) (レス) @page34 id: 0478fb4462 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 長いのにちゃんと完結してるし綺麗で無駄のない文章やし…もう大好きです!!!何回か読み返す気がします…予想は100回()ここまでツイステとヒプマイとオリジナルストーリーが混ざってるのはほんとに珍しいですよ! (10月28日 17時) (レス) @page34 id: 0478fb4462 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ねぎ。さん» ねぎ。様、コメントありがとうございます!楽しんでいただけて作者も嬉しいです。 (2022年3月12日 8時) (レス) id: 68f0716fc0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年9月12日 11時

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