第297話 ページ23
監督生side
ジェイド「…フロイド」
フロイド「分かった、呼んでくる
でもその前に誤解解いといてね」
そう言ってフロイド先輩は私達の目の前から消えて部屋を出てどこかに向かう
それと同時に、ジェイド先輩は私に顔を向けてこんな話をし始める
ジェイド「誤解を生んでいるといけませんから、僕達の側の事情は話します
まず僕達は彼女を守っているのではありません、危なっかしい事をする彼女が目を離せないので見ているだけです」
監督生「え…?」
ジェイド「貴女は誤解をしているかもしれませんが、僕達が彼女を自由にしていないのではなくて、自由にも程があるからある程度制限を入れているだけです
あれだけのお転婆をやらかして死なれたりしては堪らないので」
先輩の話を聞いて、先輩達にも事情があるのは分かって、私も何か誤解をしていたんだなとは理解が追いつく
それ以前に、私はサシャ先輩の事を何も分かっていないんだなと同時に理解をしていく
ジェイド「彼女は22という年齢に見合わない程精神年齢が幼いんです
危なっかしくて、危険も顧みず命知らずな真似ばかりして、こっちも子供の面倒でも見ているような気分で毎日気を揉んでいるんです
それをどうも僕達の側の悪と言いたいようですから、それは彼女の側に悪があるのを分かっていただきたい」
監督生「…」
ジェイド「…ですが最近になってその理由も分かってきたような気がするんです
だから彼女の事を僕達では怒れません
彼女はきっと、22になるまでに子供になれた経験がないんですよ
だから今子供であれる時間を彼女なりに楽しんでいるんです」
監督生「…」
ジェイド「それを僕達で邪魔する事を願えないのは間違いではありませんよね?
だから遠くから見守って、彼女を脅かす者がいるなら制裁を加えているだけで、それを悪と言うのなら貴女だって僕達の側からすれば敵です」
監督生「…」
ジェイド「それを分かっていただいた上で僕達の側の方針に従って彼女とは会話をしてください
えぇ、貴女とサシャさんでの2人きりでの会話は認めます
ですが僕達はお2人の会話を外で聞きますよ、そこは「僕達(オクタヴィネル寮)の方針(ルール)」に従っていただく前提で話を聞いていただけますよね?」
私はジェイド先輩の側の話も聞いて、そのある意味では契約に近い取引を受け入れて先輩の到来を少し緊張を抱きながら待っていた
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咲樹(プロフ) - まさかの監督生と出身同じで軽く運命感じてます!これからも投稿頑張ってください! (2021年12月2日 12時) (レス) @page29 id: b53a17c756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2021年8月30日 7時