第277話 ページ3
−−side T.W−−
−−あの日以降
世界はまた暗闇と仄暗さに包まれる
反面でウチの周りの世界は少し穏やかで静かになった
理由はきっと、ウチの話をどこかの誰かが勝手に聞いたからやと思う
アズール「…サシャさん」
『…?何?』
アズール「…いえ…」
微妙に距離感を掴みにくい同寮の3人とも、相変わらず付かず離れない関係でやってる
元からこんなもんだった、って思える信頼していない事もしている事もない程度の関係で
ジェイド「…少し今晩お時間をいただいても?」
『…?…何の用事があるんかによるな
明日も学校あるやろ?ラウンジ終わった後やと結構な時間になるで』
ジェイド「そのラウンジの終わった後にすべき話だからです」
そない言われてその日のラウンジを終えれば、ウチはVIPルームに連れられて3人の前で話を聞かされる
アズール「…貴女は解雇です」
『おん?』
アズール「ラウンジは今日限りでもう辞めてください
貴女を危険な真似に巻き込む訳にいきません」
アズールはそない事言うとウチの目の前で雇用契約書を破った
フロイド「もう自由にして良いよ
今までお疲れ様」
『…何やよ、なんかこれから別れるみたいやん
同じ寮やろ?これからも仲良うしよや』
ジェイド「貴女は僕達を許せるのですか?」
『…許すも許さんも怒ってはおらんからな
死にかけたんは事実でもそれは「ウチの責任」やろ?
兄ちゃんらが謝る事とちゃうんやない?』
そない言えば3人は微妙な顔しはる
ジェイド「…それならそれで受け入れますが…
ラウンジを解雇にする代わりに、貴女には来客として僕達の描き上げるモストロ・ラウンジという空間を楽しんでいただきたいんです」
『…?』
フロイド「俺らで頑張るからさ、茎ワカメは思い出をいっぱい作って」
そない言われて、そこには3人の分かりにくい「慈悲」がある事をウチなりに実感していた
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咲樹(プロフ) - まさかの監督生と出身同じで軽く運命感じてます!これからも投稿頑張ってください! (2021年12月2日 12時) (レス) @page29 id: b53a17c756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2021年8月30日 7時