キミとお前と、俺の見ている世界2 (ページ10)

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第55話ページ10

『…何考えとるんかウチにも分からんけど、フロイド達はええ兄ちゃんらよな』

去って行った影を見送っては、そない事実をウチで実感して1人笑う

人の思考や本音は見えんから、ウチで感じた感性を信じて前に進むんがウチなりの正義や

『…さて、と

盧笙はもう来とるかな…』

そない言うて周りを見渡せば、丁度盧笙が公園に入ってくる影が見える

盧「…！！」

『…迎えに来てくれておおきに

色々いらん心配かけてごめん』

そない言うて、フロイドとの出来事は一旦流してこれからに目を向ける

盧「…お前、身体戻ったん？」

『…偶然ここに来る直前にたまたまあの兄ちゃんにウチで巡り会ったんよ

元々長く続かないウチの変化やったみたいでな』

嘘言うて、場を流してしまう悪い癖と一緒に、ウチはまた前に向けてウチで話を進めるために口を使う

盧「…そうか

お前はホンマよう分からん出来事に巡り会うな」

『…せやな

ちょっとした厄介によう巻き込まれるわ

…帰る？』

盧「…せやな

まずお前の家や、着替えとか持って来るんやろ？」

『…あ、せやった

ウチで忘れてた』

盧「…！…お前…」

『…ごめんて

ウチいい加減な人間しとるんの、血液型O型やから性格も大概に大雑把な性格しとるんよ』

盧「…大雑把っちゅーんにも程があるやろ

まぁええわ、はよ行って俺の家向かうで

まだ飯食ってへんやろ？」

『ウチはまだや

盧笙は？』

盧「俺もまだやよ

飯の材料あらんしお前の家寄ったら少し出かけるか」

『え、出かける？

昔ウチで連れてったスーパー行かへん？』

盧「…！…そっちか

普通に外食する気でいたわ」

『ウチが美味いの作る！

ね、買い物行こ』

盧「…ええで」

そない言うて、ウチは笑て何も特に振り返りもせんと盧笙と一緒に自分の向かうべき場所に戻って行っていた