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第54話 ページ9

ダンッ!!


『…ッ…!!』


フロイド「この辺だよね?茎ワカメの会社の近くにある公園って」


フロイドは空を飛ぶ足を地につけてウチにそない言う


空に近い所を何度も飛んで跳ねて、ウチの知らない景色の中を動くフロイドは本気で一瞬の合間を空を泳いで駆け巡っているみたいにウチで思えた


『…すごいな…あっという間で全然ついて行かれへんかったわ』


フロイド「俺らも昼の間茎ワカメの会社の近く彷徨いてたから茎ワカメの会社の近くの地理関係は何となく分かってるよ

ここ以外に茎ワカメの会社の近くに公園ねーよね?」


『…ウチが道案内しておらんのにそれに気付いてウチ送ったん?』


フロイド「そーだよ

俺ら暇だって言ってんじゃん」


『そこ強調せんでええんよ

…おおきにな、ちょっと色々頭でついて行かれへんで下手な事言えんわ』


フロイド「茎ワカメにメシ奢ってもらったお礼だし

ジェイドが死にそーになってたからそれ助けてくれた対価ね」


『…しっかりしとるな、流石や』


あっけらかんとして笑て言うフロイドに別に他意はないんやろって勝手にウチで思て、笑い合うままにウチでお礼はしっかり言うし感謝は本音で抱いている


あのまま走るよりはこっちの方が到着が早かったんも認める以外にあらへん事実やから


フロイド「それとさ、お礼だと少し対価が足りねーからその身体元に戻してやるよ」


『…うん?』


フロイド「俺も片割れが元気なくなるの困るからさ

茎ワカメがジェイドの事見つけてメシ奢ってくれてるの俺的にすげーありがたいって思う訳」


『…そんなに?フロイドはジェイドの事大事なんね』


フロイド「海で一緒に生き延びた仲間だしねぇ

だからこれは俺からのお礼ね」


キラッ…


そない言うてフロイドは宝石のついとるペンをウチの頭に振り翳して、それとほぼ同時にウチの身体にはまた変化が現れる


一度目を瞑ってウチに起こる変化にウチで耐えるような真似をしている次の瞬間、目を開けたらウチの視線はいつものウチとさほど変わりのない高さに戻っていた


フロイド「服はいい加減に俺でイメージして今作ったから後で着替えて

別に時間の経過でなくなったりしねーしその辺は安心して」


『…服まで魔法なんやったらウチ魔法消えたら服はだけるんと違う?』


フロイド「そんなの俺も望んでねーし心配しなくていーよ

じゃあまたねぇ」


フロイドはあっけらかんとそない言うて、手を振ってはウチから離れて行っていた

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星猫 - 続編おめでとうございます!高評価しました! (2021年10月5日 9時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年10月2日 16時

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