キミとお前と、俺の見ている世界2 (ページ21)

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第66話ページ21

※ここから名前のあるモブが多く出てきます
ご注意下さい

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－－オオサカ某所、夜の外の街にて－－

ナオ「…叔父さん！」

？「…？…ナオか

こんな夜遅くに何出歩いてる？姉さんと父親は？」

ナオ「置いてきた

2人は今ホテルで寝てるけど」

？「…」

ナオ「私は自由にやって良いの

お父さんもお母さんも私の在り方を受け入れてくれている」

2人の人間は、夜のオオサカの街で巡り会う

1人は少女、1人は男性、そして2人は知人同士であるかのように会話に何も不自然な所が見受けられる事もなく

？「…この辺の治安が悪いのはお前もよく知ってるだろ？

親に心配されないのか？」

ナオ「される

でも、私は私の信じる道を歩むだけだから」

？「…」

少女は真っ直ぐに自分の意見を伝えて、真顔で男性と目を合わせる

その言葉の意味を知っている男性は、続けざまにこう言う

？「…姉さんは子供のお前相手に、大人の礼儀を振る舞うんだな

年齢に見合わない事も受け入れて、あまつさえ知る必要のない事も素直に教える」

ナオ「子供だからって舐められるよりよっぽどマシ

私はお母さんのそういう所がすごい気に入ってる」

？「…」

ナオ「子供だからって、嘘言って真実を誤魔化す大人は私の信用するべき相手と違うっておばあちゃんも言ってるよ」

？「…正直者はいずれ馬鹿を見るだけだぞ

いずれ絶望する日が来る事のないようにな」

ナオ「…やっぱり叔父さんは少し面白い

泊めてよ、お父さんとお母さんの邪魔する気ないし」

？「…仕方ないな

俺から姉さんに連絡は入れるぞ」

ナオ「好きにして良いよ

ピアノも聴かせてよ、私叔父さんの演奏はすごい好きなの

心に、響いて来るような感じがして」

男性は少女を連れて、夜の街を2人で歩き始めた

静かな夜に、街灯に照らされた2人の人間の影は長く伸びていた