キミとお前と、俺の見ている世界2 (ページ2)

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第47話ページ2

フロイド「何がどーしたの？

「ヤバイ」だけじゃ俺らも分かんねーって」

そない言われるけど、ホンマにウチでヤバいって感じてるんは事実やしウチの事が分からんと何も分からんと思う

ウチが焦ってるのには原因があるんやけど、何も分かっていないフロイド達はウチの焦燥感のある顔から何が起きてるんだってきっと察しているだけに留まっとるんやって思う

ウチも基本は人にウチを悟らせないように面子ウチで保っとるけど、それができない時は稀にある

『…ちょっと外出てきてええ？』

アズール「…？構いませんけどどうかしたんですか？」

『ちょっとウチであかん事があるんよ

せやからちょいとウチで今連絡入れる』

フロイド「…？誰に連絡入れるの？

お兄ちゃん？それとも朝のあいつ？」

『…！…フロイド達にも分かるんの？』

フロイド「え、マジな話だったの？

俺テキトーに言っただけなのに」

『…ちょっとアレは怒らせたらあかんのよ

電話してくる』

アズール「…？何かよく事情は分かりませんが、電話はここでしても良いのでは？

別に僕らも聞いているつもりもないですし」

『いや、そういう事と違うんよ

とにかく、一旦離れるわ』

そない言うてウチは一旦席を立つ

目的はウチの話がよく通るであろう、静かで暗い店の外のオオサカの街の一部

別にそこに何があるのとも違うけど、一般には繁華街の通りにあたるこの場は夜の大人達のために用意されとる街で、一般に治安の良うない所と称される街

何があるのとも違うって言うんは、ウチでそれを別に実感する出来事にウチで巡り合った試しがないって言う経験的な思考に基づく言葉や

まぁ、それはともかくとして

『…あかんな、今頃鬼電かかってきとるんと違う？』

何となくウチの感性と人の感性の相容れない所はウチで分かってるから、ウチはある事を知っている

ウチがどんなにいらん心配を拒否しても、それを受け取らない限り大概ウチにツケが回ってくる御伽噺のような予定調和

というより、ウチの感性を理解できるんがウチしかおらんから人は違う感性でウチを潰して回っていくんや

『…うわ…

…あかんな、予想以上に鬼電や

ホンマにウチで困った…』

盧笙に怒られる未来をウチで何となく想像して、ウチもこれにどうしていこうとウチで頭を悩ませていた