ウチとアンタと、キミの言の葉3 (ページ47)

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第140話ページ47

アズールside

フロイド「ふーん？元の世界は別に嫌いな訳じゃねーんだよね？

前聞いた感じやべー感じの世界だけど、別に茎ワカメちゃんにとって嫌な訳じゃなかったって言ってたじゃん？」

『せやね

ウチはウチで勝手にやってるだけやし、世界の方もウチの事なんか気にせんと勝手に回ってるだけや

せやから無関心やで、基本的に』

フロイド「でも政権交代の時は流石にヤベってなったんじゃね？

じゃなきゃ「知らない」ままにはならない訳だし」

『…まぁ王様の事やとかお国の偉い人とかの事はそれなりに気にするやろ

自分の世界に影響が出る可能性は否定できへんもん』

フロイド「その辺の思考はフツーにあるんだ」

『そらウチが生きる世界やん、何にもかんにもウチの思い通りにいかんのは納得いかんよ』

彼女は存外「普通の思考」であるという事も伺える

というより、「中身がある程度ありふれている」から他の部分が色濃く出て目立ってしまうだけなのだろう

それを「自我が強い」というべきか「少し独創的だ」というべきかについては不明ですが

ジェイド「ですが自分から「世界を変える」という思考にはならないという事なんですね？」

『…世界にテコ入れるって考えは基本あらんね

せやったらウチが消えるか、あるいは距離置くか、それでもなければウチが折れるわ

そうやって生きた証拠にこない捻くれた人間がここにいるんやよ、それでええ？』

ジェイド「「良い」、とは言いませんが理解は致しました

では貴女はきっと、「自分の芽が出ない」ように身を潜めて生きる環境に慣れているのですね？」

『日本の人間なんてそんなんばっかりなんとちゃうのん？

その中でもウチはまだウチの面子保ってた方や思うで？』

アズール「…？」

『…ウチのモットーは「絶えずウチを変えていく世の中でウチらしくある事が一番の偉業や(To be yourself in a world that is constantly trying to make you something else is the greatest accomplishment.)」っちゅー言葉や

人からも変えられんで、ウチがウチなりに生きていく道を拓くんがウチらの世界にとって正義なんよ

そうせんとウチらは他人(せかい)から変えられてまうんや、そういう武器が世の中に流行っとってな』

アズール「…！」

そして彼女の世界の真相を聞いて、彼女がこのようにあるのは「間違いではない」事に気付かされる事になっていた