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第134話 ページ41

せやけど同時にウチはここで自分を立てるんや


そない悪いもんに呑み込まれてばっかりでいたら、「それは女のやる事や」って周りから言われてウチは偏見の眼差しを向けられるんやで


女は「感じやすい」から、その例に漏れずにウチも「感じやすい」「人からいらん厄介やとかお節介かけられる」存在に変わっていくだけなんやで


そういう女にウチはなりとうないんやろ?


せやったら、そんな心隠してまえばええんよ


ウチは強いん


どこの誰かから文句も言われる事のない、「ウチ」っていう最強の個体をウチは自分で持ってるんや


アズール「寮長になった事ですし、学園長との交渉に行ってきます」


ジェイド「学園内でのラウンジの経営の件ですね?」


アズール「えぇ

学園長に有無を言わせない根拠も学園長の弱みもしっかり握っていますからね…明日からの学園生活が楽しみです」


そう言って眼鏡のブリッジを上げる兄ちゃんは、少しだけ悪者みたいに笑っているように見えた


ここは不思議の国や


魔法もあるしウチの知らないもので溢れている世の中やけど、ウチの知ってる暗いものが同時に含まれてる


少し不思議で、だからといって夢が見られる世界やない「現実」っちゅーものや


せやから夢を見たいんなら、自分で夢を見ているしかないんよ


この世界はそうやって自分を変えていく事で自己を変化から守るようにしかできてへんねや


『…ウチもう帰るでええ?』


ジェイド「いえ、まだ終わりではありません

貴女にも関係のある話ですよ、お金が今足りなくて困っているのでしょう?

学園でラウンジの経営を始めるんです、今後」


『…?』


フロイド「茎ワカメちゃんのためっていう訳じゃなくて、アズールが「やりたいから」でラウンジ開くって話昔からしてたの

で、それがこれから叶うんだよ、茎ワカメちゃんもお金稼げて一石二鳥でしょ?」


そない言われて、ウチは自分の日常に変化が起きる事を何となくで悟っていた

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年8月8日 8時

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