もっと溺れちゃえばいいのに(桃)

12．おでかけ ページ12

Aside.

さとみくんのお仕事の出張で自分の地元におでかけ。

トラウマからなかなか地元には戻ってなかったな。

自然に遠ざけてた気がする。さとみくんも気にするなとか考えるなって言ってたし。気にかけてもなかったかも。

高校生の時の記憶をもとに歩く。

あ、ここの飲み物屋さん初めて見た。

好奇心で入って見る。すると、店員さんが駆け寄ってきてくれて車椅子をおしてくれた。

『すみません…ありがとうございます。』

店員「いえ、助け合いは大事ですっ。気にしないでください！」

と、言ってくれて飲み物の注文の仕方やなにやらも手伝ってくれた。

優しい店員さんにお礼を言って町をぶらぶらする。




？「A…？」

『っ…』

？「A、Aよね！？ねぇ！？」

ガタンっ、と車椅子をおされ倒れてしまう。

どうしよう…逃げられない…。

ねぇ、どうして…？

どうして貴方は、私の幸せに入り込んで壊していくの？

ねえ、


なんで…？

なんでよ…



















“お母さん”

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