58話 ページ9
「いっててて………？」
倒れた衝動で閉じた目を開ける
ただ、目の前は真っ暗
何があったのか分からなかった
むく…っと顔を上げると
トントン君が顔を真っ赤にして
プルプル小刻みに震えながら私を見ていた
ん？なんでトントン君は私より下の方に顔があるのかな…？
なんで倒れてんの…！？
tn「……頼む、退いてくれ」
顔を見せまいと、隠しながら言う
「え？」と言ってよく見てみると
トントン君の上に私が覆いかぶさっていた
「っ！！ごめん！」
ぱぱっとトントン君の上から退く。
…一体、何があったんや……
tn「Aさんが急に倒れるから…頭、打たないようにって思って動いたら……いつの間にかあんな風になっとった」
照れながら、申し訳なさそうに言った
そうか、助けてもらったのか
「あ、ありがとうトントン君…！大丈夫やで、私のせいやし！」
ブンブンと首を縦に振って、あくまで私のせいだと言う
tn「いや………ほんまごめん。他に助け方あったやろうし」
「ほんまにトントン君って紳士やね…」
tn「なっ！」
茹でたこみたいになってしまったトントン君の頬。
同じくらいに私も真っ赤になっているだろう
「人生初、やったのになぁ…」
ぼそっと言ったのがトントン君にも聞こえたのか、次は土下座までしてこようとする
「え！？いや、ほんまにええから！」
tn「ダメや、俺のせいでAさんに不快な思いさせてしもうた」
「だ、大丈夫だって！トントン君やし！」
トントン君にしっかり伝わるように全力で言う
それが伝わったのか、土下座はやめてくれたが…
tn「トントン君やしって……あっいやなんもない！」
「まじですまん！」と何回目か分からないくらいの謝罪を聞いた
だから気にしとらんって言っとるのに
「と、とりあえず…トントン君、助けれくれてありがとう…！」
トントン君が居なければ今頃私は病院行きだったかもしれない
謝罪やなくて、感謝を伝えなきゃ
「トントン君がいてくれて、良かった」
tn「っ…そりゃ良かった。……なんかあったらすぐに言ってな？」
「うん、ありがとう！」
そして互いに顔を赤くさせたまま、トントン君は図書室を出ていった
＊
落ち着かせるため、しばらく本を読む
読み終わった頃に思い出した
「転んだ理由って……私の足がもつれたからやん」
そんな恥ずかしい理由は絶対言わないと決めた
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ぽわふさ(プロフ) - syoga__3%さん» なるほど、カイロなら…ありがとうございます！ちなみに最初のホッはすごく温かいですよって事が伝われば良いかなと思いまして…遊び心です（笑） (2020年2月3日 18時) (
レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
syoga__3% - あ、多分「カイロ」にすれば大丈夫なんじゃないですかね…?「ホッ」は…よくわかんないです(無能) (2020年2月3日 18時) (レス) id: 4d59c15bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - syoga__3%さん» ホッカンロは…商品名使ったらいけないのかなと思いまして…。そこら辺の知識が疎いので、一応念の為、ですかね？使用可能なら書き換えますね！前作から…！ありがとうございます！めちゃめちゃ頑張ります！ (2020年1月29日 19時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
syoga__3% - ホッカンロになってますよ(小声) 前作からきたのですがやっぱすげえっす。おもしれぇっす。頑張ってください！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 4d59c15bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - 癒愛さん» コメントありがとうございます！ご期待に添えられるよう頑張りますね！ (2020年1月22日 14時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわふさ | 作成日時：2020年1月19日 14時
