94話 ページ45
tn「何してん、届いとらんやん」
ははっと笑い、トントン君はわざとらしく私の前でしゃがむ。
トントン君よ、ちょっと傷付いたぞ。私が悪いけど。
「そんなこと言うならこうしてやるー！」
遊び心が勝ってしまい、トントン君の髪の毛をくしゃくしゃにする
tn「ちょっやめろって、ほんまに…！」
「あはは、ごめんごめん」
トントン君はコホンと息を吐き、真っ直ぐな目を私に向ける
「少し話したいことがあんねんけど」
そんな事を真剣に言われて誰が断ろうか？
うんと言って話を聞くことにした
tn「中学の時さ、俺の事好きやった女の子がおってん。ずーっと告っては断られてを繰り返してた。俺が作業しているにも関わらず「構って」とか言ってくる。そりゃ迷惑やったけど、不思議と居心地は良かったんよ。でもな、その女の子、他のやつからなんかされてたみたいで日に日に衰弱していって、しまいには……」
そこまで言ってトントン君は目を伏せる。
その反応で大体は予想できるが、多分…亡くなったのだろう
tn「こうなったのは全て俺のせいなんや。俺が呑気に過ごしてるから、こうなったんや…せやから、俺はもうこんなことにはしないって決めた。そもそも女子と関わるのは止めとこうって。でも、Aさんと会った。そして、あの女が近くに居る…！」
申し訳なさそうな顔で「すまん！」と謝る。
「だ、大丈夫だから。トントン君は何も悪くない、悪いんはあの子！ほら、顔上げて」
と、顔を上げたトントン君はすごく悲しそうで、涙を流しているみたいだった。
tn「ちょっと…恥ずいやん、見らんといて」
「いーや、見る！」
tn「まじ止めて？！」
「見るぜっ！」
tn「止めんかい！」
「………ぷぷっ！良かった、トントン君いつもの調子に戻った」
トントン君の悲しそうな顔を見るより、幸せそうな顔を見たい。いつものように笑って、書類しろぉとか言ってきたりしていた方がずっと楽しい。
tn「………っ。ほんまに…消えないでよ…」
「トントン君ってゾム君と同じこと言うなぁ」
ふふっと笑って抱き着いてきたトントン君を優しく抱きしめ返す
tn「えぇっ？俺ゾムと同じこと言ってんの？」
「そうだよ〜？」
tn「まじかー…」
そう言っているトントン君はどことなく楽しそう。
「トントン君、帰ろっか」
tn「せやなー。眠たなってきたわ」
私もトントン君もふわぁ…っと欠伸をしてそれぞれの家に帰った。
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ぽわふさ(プロフ) - syoga__3%さん» なるほど、カイロなら…ありがとうございます！ちなみに最初のホッはすごく温かいですよって事が伝われば良いかなと思いまして…遊び心です（笑） (2020年2月3日 18時) (
レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
syoga__3% - あ、多分「カイロ」にすれば大丈夫なんじゃないですかね…?「ホッ」は…よくわかんないです(無能) (2020年2月3日 18時) (レス) id: 4d59c15bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - syoga__3%さん» ホッカンロは…商品名使ったらいけないのかなと思いまして…。そこら辺の知識が疎いので、一応念の為、ですかね？使用可能なら書き換えますね！前作から…！ありがとうございます！めちゃめちゃ頑張ります！ (2020年1月29日 19時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
syoga__3% - ホッカンロになってますよ(小声) 前作からきたのですがやっぱすげえっす。おもしれぇっす。頑張ってください！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 4d59c15bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - 癒愛さん» コメントありがとうございます！ご期待に添えられるよう頑張りますね！ (2020年1月22日 14時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわふさ | 作成日時：2020年1月19日 14時
