【d!】どうも転入してきました《2》【学パロ】

92話 ページ43

「……え、どうしたの」





月曜日。
私の家の前にて。





kn「あいつらにチョコやったんやろ？俺にもくれよ〜！」

syo「それなぁ〜」





ヤンキーみたいに人の家の前で座りながら待ってるこの2人
チョコを貰いに来たみたいだった




「てかなんで渡したって知ってるん！？」

syo「チーノが言ってきたわ」

kn「俺の前で大先生が煽ってきたんやけど」




とても想像しやすい…
すっごい笑顔で…自慢話をしている2人を……



というかなんで私の家知っとるん！？
教えてたっけ…？

ていう話はとりあえず置いといて。




「今日学校やろ？ええの、持っていって」

kn「気にしない気にしない！センセイには上手く言っといたるから」

syo「別に禁止されてる訳でもないしええんやないの？」




くれくれと、ぐいぐい顔を近づけてくる
私はぱぱっと全員分持ってきて
すぐには溶けないように固められたそのチョコを彼らに1つずつ渡す




kn「めっちゃ美味そうやん！じゃあいただきまーす」

syo「コネシマもう食うん？早ない？」

kn「ええんや…！愛情たっぷりチョコレートはすぐに食べんと勿体ないやろ」

syo「まぁコネシマは親からも見捨てられたからなー」




シャオロン君はコネシマ君に向かってぷぷっと笑いながらも
静かにチョコを食べ始めた

途端2人はすごい勢いで「美味い！！」と言ってくれた




「良かった…！それじゃ学校行くよー」




あっ！待って〜
と言いながら私の手を掴んでくる

コネシマ君は右手を
シャオロン君は左手を


えぇっ！？と驚いた顔を2人に見せると



kn「美味かったし…」

syo「チョコくれたお礼や」




少し頬を赤らめながらそう言った

ちょっと可愛く思えて「ふふっ」と笑い握り返すと

2人も笑って少し強く握った。




「あ、2人とも口にチョコ付いとる」

kn「えっ。とって！」

syo「いやいやいやコネシマ！？何言うとん、自分でとれや！」

kn「別にええやんか〜、減るもんでもないしぃ〜」

syo「あ、ここ近くに公園あるやん。水で洗ってき？」

kn「じゃあシャオロンも来んかい！」

syo「あ、俺もう拭き取ったんで〜」



「ぷぷっ…」




二人の会話を聞いていると笑いが込み上げてくる

私はハンカチを取り出してコネシマ君の口を拭いた。



kn「なっ」

「ふふんっ！これで綺麗になったやろ？」

syo「ちょっとぉ…」



2人は更に顔を赤らめ口論を起こした



…はっ！反射的に腕が動いてしまっていた！
私も隠れて照れるのだった

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