私の存在意味【ＨＱ！】２

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夜行性な私は今日も寝付けないで
また静かに布団から抜け出す
「ごめんなさい」と一言残して、部屋を出た

---食堂---

コップを持って椅子に座る
昨日もこんな感じだったな、寝ちゃったけど

ふいに大鏡が目に映り、そこへ向かう
鏡の前に立って、首周りを見る

あ「・・・全然消えないじゃん、残んないよね？」

首は真っ黒
消える気配が全くない

腕の包帯を取り、指でなぞる
まだザラザラしていて、治るのに数日かかるだろう
これは自分にとっては耐えた証、悩んだ証、死にたいと思った証、生きたいと思った証

あ「・・・なんで生きてるんだろ・・・」

よく一人になると考えてしまう、生きている意味
どうしてここにいるんだろう
なんて、理由なんかないってわかっているのに納得してない自分がいる

意味がないなら、死んでしまえばいいのに

ポケットに手が動く
毎回持ち歩いてるカッターを掴んだ

あ「・・・死ねばいいのに・・・」

カッターの刃を出して上に向け、その刃を自分に向ける

あ「私なんか、いなくなってしまえば」

刃を首元につけ、手に力を入れる

ガシャンッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あ「できない・・・できないよっ・・・死ねないよ・・・
死にたいよっ・・・なんで・・・っ死ねないんだよっ・・・
くっそ・・・くそっ！・・・」

カッターを落として、その場に膝をつく
たくさんの温かいものが床を濡らした
袖ももう濡れていく

あ「ばかっ・・・ばかぁ・・・！」

まだ
まだ生きたい
まだ死にたくない
でもここに私はいらない

あ「私、なんか・・・いらないんだよっ・・・」

カタッ

あ「・・・・・誰」

食堂の入口に目を向ける
誰かが出てくる気配はない
・・・強盗？泥棒か？・・・警戒しなければ

落としたカッターを拾ってポケットにしまい、
反対のポケットからもう一本のカッターを出した
護身用だ

カッターの刃を出して入口に近付いた途端

「名前、私だから、カッターしまって」

入口から手を挙げて出てきた

あ「・・・友希・・・・・」

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