第49話 ページ50
そしてその後碧棺左馬刻に連れられて俺は再び碧棺左馬刻の自宅に戻っていた
左「お前、今朝どんな夢見てたんだよ
教えられる範囲で教えろ」
そう言われて俺は色々と迷いつつ今日見た夢の詳細を話した
碧棺衣緒が勘解由小路無花果と一緒に碧棺左馬刻を罵倒している夢
きっとこいつの心を傷付けてしまうと分かっていても、碧棺左馬刻があまりにもうるさいから仕方なくその事を話す事にして詳しく話をしてやった
『それで…何て言うかあの碧棺衣緒は俺の知ってる碧棺衣緒じゃなかったんだよ…
…でも俺の知ってる碧棺衣緒でないだけで、碧棺衣緒は実はあんな奴だったのかなって疑問に思ったりして…』
左「…そうか…」
俺が一連の話を終えると、碧棺左馬刻はやはりどこか暗い顔をしてしばらく黙ってしまっていた
こんな顔をさせたかった訳じゃないのに
結局俺も夢に出てきた碧棺左馬刻と同じ顔をさせてしまったではないか
左「…教えてくれてありがとよ
けどそりゃあくまでも夢だ、お前が衣緒をそういう奴だと思わないならその夢に出てきた衣緒は俺らの知ってる衣緒じゃねぇよ」
『…そう、だよな…』
左「けど…それは可能性としてあり得た未来だったのかもな
今お前が俺らの元でお前らしく人生紡いでいるからそういう未来が訪れなかっただけで、衣緒が生きていたらもしかしたらそういう未来があったのかもしれねぇ
中王区の奴らはそういうつもりで衣緒の事を中王区に入れる約束してたのかもしれねぇからな」
『…そう、なのか…？』
もしこういう未来が訪れていたらどうなっていたのだろう
碧棺左馬刻はその未来をきっと望んではいなかったはずだ
だとしたら俺はその未来が来ないように生きていかなければならない
碧棺左馬刻を、傷つけないために−−−−
『…俺、少しだけ分かった気がする
俺、ルーク・アニシナとして生きていて良かったかもしれない』
俺はルーク・アニシナとして生きる事を選んで良かった
碧棺衣緒としてではなく、それと別の誰かとして生きていて
そうすれば碧棺左馬刻が傷付くこともきっとなかったから
左「ハッ！だったら今後もルーク・アニシナとして楽しく人生紡げや」
俺はそれを聞いて頷き、碧棺左馬刻は俺の顔を見て優しく笑いかけていた
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ユウ(プロフ) - ショコラさん» ショコラ様、いつもコメントしていただきありがとうございます！前作目を通して頂いていたようですのに消してしまってすみません…今回こそはちゃんと最後まで何とか書きたいと思っていますのでどうか見守っていただけますと幸いです！ (2020年5月24日 14時) (
レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 続 応援しているので、頑張ってください！(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪ (2020年5月22日 1時) (レス) id: 66813c167e (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 新作、おめでとうございます！誰しもスランプや行き詰まりもありますよ！気長に書いてください！完結できるまで待てますので！ (2020年5月22日 1時) (レス) id: 66813c167e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年5月20日 17時
