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第22話 ページ23

その翌日


一郎side


一「お！二郎、三郎、来たぞ！」


俺らはオルタナティブラップバトルの参加申込を約半年ほど前から済ませており、開催1ヶ月前の今になって参加証と中王区への入場許可証が送られてきた


二「おう！にいちゃん、絶対勝とうな！」


三「勝とうじゃない、勝つんですよ二郎

いち兄、最終調整も兼ねてこの1ヶ月は特に力を入れましょう！」


一「あぁ、そうだな！」


このラップバトルの開催が決まってから俺らはそれに向けて多少は練習をしてきた


半年後に開催される大きな大会に向けて


…もし衣緒が来てくれたら良かったのになと思った事もあったけど、それとは関係なしに俺らにとってこの大会は大きなものになる事に変わりはない


二「じゃ、今日から俺ダチの誘い断ってなるべく早く帰る！

にいちゃん練習に付き合ってくれよ！」


一「おう！任せとけ！」


俺らは俺らなりにこのラップバトルを勝ち抜こうと決心し、俺は2人にそう答えた


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乱数side


乱「幻太郎っ帝統っ！参加証届いたよ〜っ！」


幻「おや…もう1ヶ月先になるんですね、早いです」


帝「本当だよな！もうあと1ヶ月しかねぇのかよ」


乱「うんっそうだね〜っ

じゃっ僕らが一番だって証明するためにあと1ヶ月頑張ろっ！」


僕はこのラップバトルに対して特に強い思い入れがある訳でもない


でも大きな大会みたいだし、せっかくなら楽しい事したいじゃんという思いから幻太郎や帝統を誘って参加する事を決めた


衣緒ちゃん、中王区が覇権握ってすぐくらいに死んじゃったからラップバトルなんて見た事ないんだろうなぁ


お兄ちゃんが参加するって聞いたら、応援に来たりしてたのかなぁ


幻「…乱数、考え事ですか？」


乱「えっ？ううん、何でもないよっ！

じゃ、練習練習っ！」


僕はそんな気持ちを抱きつつも幻太郎に誤魔化すようにそう返事をしていた

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