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第11話 ページ12

『…コナーさんを守る…？』


乱「うん

文京区というかそもそもpersosがあったのは中王区ができるよりうんと前

知らない？ニューマンっていうコナーのお父さんが昔ここのオーナーしてたらしいんだけどさ」


その話は天谷奴零から聞いた事がある


確か先代のオーナーであり5年前に亡くなってしまった事でコナーさんがオーナーに変わったという話だった気がする


乱「コナーのお父さんが殺されてコナーがオーナーにならざるを得なくなったのは5年前

そして文京区のルールができたのも同じ5年前

これがただの偶然だと思える？」


『…！！』


思えない


だとしたら勘解由小路無花果は−−−−


乱「多分だけど無花果オネーサン、コナーの事を無花果オネーサンの駒にするためにどうにかしてコナーのお父さんを誰かに殺させて、コナーを無理矢理オーナーにしたんだと思う

2人がどうやって知り合ったのかは知らないけど、無花果オネーサンはコナーの事やけに気に入ってるみたいだからね

コナー死ぬほど頭が良いし

でもコナーは無花果オネーサンの駒になる気がなくてなかなか無花果オネーサンの思い通りにいかなかったから、駒にしない代わりに文京区のルールを作ったんじゃないのかなって思う

文京区のルールには「中王区と文京区は相互協力する代わりに文京区は中立の立場でいられる」っていう内容もあるんだよ」


そうだったのか


だからコナーさんはここで情報屋をやっている事ができるのか


でもだとしたらコナーさんは勘解由小路無花果を恨んでいるのではないか？


自分をオーナーにするために父親まで殺されて、自由を奪われたにもかかわらずなぜ歯向かいもせずに相互協力を良しとしているのか


前中王区に対して特に何も思っていないと言っていたが、それは嘘なのか？


それになぜ勘解由小路無花果はコナーさんにそこまで執着しているのか


乱「まぁコナーも何考えてるのか分かんない所あるし、文京区のルールも何のためにできたのかよく分かんないからね

これは僕の予想だからあまり気にしないで？」


『…あぁ、分かった…』


俺はあらゆる疑問を抱きつつ、飴村乱数にそう答えた

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