第6話 ページ8
ひ「ところで先生、話って何ですか？」
ゼリーを食べ終わると、一二三さんは寂雷さんに突然そう聞いていた
曰く、一二三さんと独歩さんは私がいる前で大事な話をしたいという事で今日呼ばれてここに来ているらしい
『…話…？』
寂「うん、Aちゃん、よく聞いてね」
寂雷さんはそう言うと真剣な顔で話し始めた
寂「…
…もう少ししたら君に、学校へ行ってもらいたいと思う」
『…！』
学校へ行く
それはつまり、外の世界に出るという意味だった
寂「Aちゃん、君の気持ちは分かるよ…
でもね、そろそろ君は外の世界を知った方が良いと思うんだ
いつまでもここにいるだけでは外へ出る恐怖心を克服できないからね」
ずっと怖くない病室にいられると思っていたのに
私は外の世界に出ていかなければならないのか−−−−
『…嫌…怖い、です…』
寂「…うん、嫌なのは良く分かるよ
けど、そろそろ頑張ってみてほしいんだ
今すぐに、という訳じゃなくて少しずつ慣れていけば良いからね」
『…』
寂「まずはね、学校へ行けるようにするために少し交友関係を広げる所から始めようと思っていてね
だから私や一二三君達以外の私の知り合いにまずは会ってもらって、その人と一緒に病院の外を少し歩いてみてほしいんだ
それができるようになってから学校へ行ってもらうよ」
独「…けど…良いんですか…？」
独歩さんは不安そうな顔で寂雷さんにそう聞いていた
寂雷さんはそれを見て
寂「…大丈夫、何があってもAちゃんは私が守るからね」
そう言っていた
寂「それでね、もしそうなったらAちゃんの送り迎えを独歩君か一二三君に頼みたいんだけど…どうかな？」
独「お、俺は別に良いですけど…」
ひ「俺っちも良いっすけど…」
寂「Aちゃんは？」
『…わ、私も…一二三さんと独歩さんなら…』
寂「そうかい、それは良かった
じゃあ、もしそうなったらその時は宜しくね？」
寂雷さんは私達に笑顔でそう言っていた
『…』
私は外の世界に対する恐怖にこれから立ち向かって行かなければならない現実に、不安を感じていた
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ユウ(プロフ) - ショコラさん» ショコラ様、いつもありがとうございます！話がなかなかまとまらない自信がありますが頑張って更新していきたいと思っていますのでどうか見守っていただけますと幸いです。これから宜しくお願いします！ (2020年4月9日 6時) (
レス) id: 9c53f129ea (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 新作、おめでとうございます！前回の左馬刻様のお話、最高でした！新作が出てくるのを楽しみにしてました！応援しているので、頑張ってください！(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪ (2020年4月9日 3時) (レス) id: 66813c167e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年4月8日 11時
