第41話 ページ43
そして夕方
寂「…Aちゃん、朝君の元へ行けなくて本当にごめんね」
寂雷さんは病室に来て、私の顔を見るなりそう謝ってきた
『…大丈夫、です…』
寂「本当はちゃんと君の所へ行く予定だったんだけど…
昨日の夜ちょっとある人から電話がかかってきちゃってね、それで今日の朝急用が出来てしまったんだ
ちゃんと伝えていなくて申し訳ないと思うよ…」
寂雷さんは申し訳なさそうにそう謝ってくれた
寂「看護師さんから聞いたよ
朝私がいなくて不安になっちゃって過呼吸起こしたんだろう？
ごめんね…大丈夫だったかな？」
『…はい…大丈夫です…』
私はそれを聞いてふと朝の出来事を思い出した
朝過呼吸を起こした時、誰かの声が聞こえたような気がしたのを
寂「…Aちゃん？」
私が何かを考えているのを察してか、寂雷さんは心配そうにそう声をかけてきた
『…寂雷さん、あの…』
私はそれを聞いて朝の出来事を話してみる事にした
寂「…？どうかしたのかな？」
『…私、朝過呼吸起こしちゃった時、看護師さんに助けてもらったん、です…
…でもその時、誰か、知らない声が、聞こえてきた気がするんです』
寂「…知らない声…？」
『…はい…
…それが、誰の声なのかは分かりません…
…でも…
…何だか、とても懐かしい声だった気が、するんです』
寂「…！！」
寂雷さんは私の話を聞いて驚いたような顔をしていた
『…？』
私がそれに疑問を覚えていると、寂雷さんはやがて静かにこう話しかけてきた
寂「…そうなんだね…
その時に何か他に変わった事はなかったかな？」
『…そういえば…』
その時、誰かの声が聞こえてきただけじゃない
頭の中に誰かの顔が過ったような気がしたはずだ
『…その声が聞こえてきた時、誰かの顔が、一瞬だけ見えました…
よく見えなかったし、見覚えのない顔だった気が、するんですけど…』
私がそう言うと寂雷さんは何かを考えているような難しい顔をしていた
寂「…」
『…？…どうか、しましたか？』
寂「…ううん、何でもないよ
…さて、ところで一二三君と独歩君も来てくれているよ
一緒に対話室へ行こうか」
寂雷さんはそう言っていつものように私に手を差し出した
私はその手をいつものように取って、寂雷さんと一緒に対話室へ向かった
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ユウ(プロフ) - ショコラさん» ショコラ様、いつもありがとうございます！話がなかなかまとまらない自信がありますが頑張って更新していきたいと思っていますのでどうか見守っていただけますと幸いです。これから宜しくお願いします！ (2020年4月9日 6時) (
レス) id: 9c53f129ea (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 新作、おめでとうございます！前回の左馬刻様のお話、最高でした！新作が出てくるのを楽しみにしてました！応援しているので、頑張ってください！(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪ (2020年4月9日 3時) (レス) id: 66813c167e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年4月8日 11時
