キミとお前と、俺の見ている世界

第18話 ページ23

大声に気付いたんかウチの近くには盧笙まで来よる


ほんで兄ちゃんらはウチの反応を明らかに楽しんでいる


『え、ホンマに？

フロイドってあのたこ焼きにこんにゃく入れよったフロイド？』


フロイド「そこ切り取って覚えてんの？ウケる

俺その印象嫌だけど茎ワカメだから許してあげるよ

ちょー優しくね？」


『…いや、知らんけど

マジで？…うわー…』


ジェイド「ふふ、僕達に全然信頼を預けない辺りお変わりないですね」


『…いや、ウチの特徴真面目に言わんといて…』


そない同窓会みたいなテンションで口は滑るけど、ウチの中で何もかもが受け入れられとるんと違う


突然の来訪者がウチのよう知る特徴の相手だから受け入れざるを得ないにせよ、ウチの常識が覆るような出来事それ自体は受け入れられない


だってあれって夢だったんのと違うんの？


あれをまるで覚えていないウチと違うねんけど、ウチの中であれは「ウチが眠りに落ちている間に見ていた変に長くてリアリティのある楽しくて面白おかしな夢」で片付けている節がある


だからそれが「現実(リアル)」やって言われているような現状を受け入れるのにどうも時間がかかる


そのどちらが真実なんてウチにとってはさして問題がない


少なからず、ウチの世界に影響が出ないのであれば


『…ホンマにフロイドにアズール、それからジェイドなん？』


フロイド「だから何度聞かれてたってそーだってばぁ

茎ワカメちゃん神経質すぎね？」


『…ようウチで理解できとらんのよ

何でこない所におるん？』


ジェイド「貴女に会うためですよ

それ以外に理由がいりますか？」


『…いや、知らんわ

ちゅーかウチに会う理由ないやんな』


フロイド「俺「これっきり」って言ってねーし

茎ワカメちゃんが死んでねーなら俺らで会いに行けば良くね？」


『…そない自由な考え働かせるんに、ウチに時間消費するんかいな

兄ちゃんらひょっとして暇なんと違う？』


アズール「えぇ、無論

僕達は今サバーバケーションの最中ですからね」


『…いや、それはホンマに知らんわ…』


そない会話を続けていれば、ウチらに違和感感じたんか盧笙が首を突っ込んでくる


盧「…A、戻り」


『…おん？』


盧「仕事行くんやろ？時間ないで」


『…せやな

戻るわ』


ウチは盧笙の一言にウチが冷静になるんを覚えて、自然の成り行き的に盧笙の方を向いとった

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