キミとお前と、俺の見ている世界

第8話 ページ13

『…うぅん…』


ほんでその数時間後、変な心地から目を開けてウチはまた普通に戻る


『…？ウチ寝こけてたん？

たこ焼き食べた記憶ないわ』


盧「…食ってへんからな」


『え、それホンマに？』


簓「Aちゃんむっちゃくちゃにお酒弱いやん

言うてや〜、知っとったら他に色々飲みもん準備しとったわ」


『…別にええやん

何でも経験しとくもんと違うんの？』


盧「お前は冷静にものを言うんと違う

苦手なもんはハッキリ言い、俺らもそれに合わせたる」


『…ウチでシラけたらそれは嫌やん

大人の邪魔ウチでしとうないよ』


簓「Aちゃんは俺とお酒飲みたかったんの？」


『…簓とは別にどっちでもええ

でも盧笙とお酒の話はしたかった、盧笙がどないお酒好きか気になるし』


簓「え、俺めちゃくちゃいけずに扱われてへん？」


『…知っとるからなんぼも思う所なんてあらへんわ

仕事で飲んで帰って来る時もあるやんな、それに簓が知っとるか知らんけどウチの聞いてもおらん話勝手に始めるし』


簓「…そか…ごめんな…

ついAちゃんおると話しとうなるんよ、許してや」


盧「…お前達の生活どないなっとるん？」


『ウチらの生活？…別に普通に家に帰ってお互いやりたいようにしとるだけやんな

別に普通やで？』


簓「…あながち間違いと違うねんけど、色々語弊があるんよ

俺が色々と忙しくて、家の事はほぼAちゃんに任せっきりになっとるんや

Aちゃんが「別にええ」って言ってまうから俺もそれに甘えてもうてな…」


『…今から帰って片付けは流石のウチも嫌やで？

今日は流石に自分の部屋でゆっくりしたいわ』


簓「いや、それはアカンて思てちゃんと片付けとるで？

せやから帰ったらしっかり家は綺麗や、そこは信じて」


『…ほんならそれでええんけど』


盧「…？お前、普通に社会人やっとったんやろ？

それなのに家の事ほぼ1人っきりでやっとるんか？」


『え？…せやけど

それが何？』


盧「…お前、すごいな」


『…え？』


そない話をしながら、ウチはようやくたこ焼きにこの日初めてありついていた

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