第46話 ページ49
ジェイド /フロイド「…！！」
客観的視点でウチの元の世界の事を何て事のないように話せば、2人は驚いたような顔しはる
ジェイド「貴女の言っている事の意味というのは、言葉が武器となる、というよりも言葉を武器にして他を傷付けるという事で…？」
フロイド「メスがオスぶちのめして政権乗っ取ったとかマジ？
メスってこえー、俺その国行きたくねーや」
『…ウチもあない世界変や思うで
でも良い所もあるねん、嫌いにはなれへんよ、ウチは』
ジェイド「ですが海の方がまだマシです」
『ほんなら、海ってどない所なんや？』
そしてバトンタッチしてウチは海での生き様を聞く
ジェイド「そうですね…幼少期の頃から外敵から身を守るのに必死で、常に死の香りが付き纏うような場所です
幼少期には多くの兄弟を失って、フロイドと僕で生き延びたんです」
『…せやから繋がりが強いんやな
辛かったやろ、そない事ばっかりでよう嫌にならんわ』
ジェイド「ええ、海は確かに厳しい環境です
ですが確かにその中に深い慈悲のある世界でもあります
少なくとも貴女のいらした世界よりは、幾分他人の温もりも感じる事ができる世界ではないかと思えますよ？珊瑚の海は少し寒い所ではあるんですけどね」
『…』
それを聞いて思う
どの世界もきっと、それなりに生殺与奪とか策略とかそういうどこかの誰かの権力のための「悪」はあるんやね
でもそれはウチを変える要因にはならへん
どう世界が動いたって、自分が自分でおられる事が何にも勝る正義やねんね
フロイド「つか思ったんだけど、オスの格好するのってそれが原因？」
『おん？』
フロイド「そのメスとは違うって、そういう自己表現なのかなって思ったけど」
何や、そない事まで見抜いてるんか
兄ちゃんらも侮れんね
『…せや、その通りやよ』
ウチはあんな世の中に変わった事もあって、「女」っちゅー生き物は苦手や
自分が女や言う現実によう目を背けとうなる
『…男も女も同じ人間やん
手を取り合って生きるのが正解やろ？どっちが悪いなんて壁はいらんねん
そういう「オンナ」のウチからの主張みたいなもんやね』
フロイド「へー、何か変な子って思ってたけど、しっかりしてるじゃん
そーいうの大事にしてかないと生き延びれないもんね、世の中」
『海育ちの兄ちゃんが言うと説得力があるわなぁ』
ウチはそう言って愛想笑いを浮かべて、その後も何やかんやで2人と長話を続けていた
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
