第45話 ページ48
−−オクタヴィネル寮、ジェイドとフロイドの部屋−−
フロイド「俺とジェイドは相部屋なんだよねぇ
俺とジェイドで学園長にオネガイしてそーしてもらったんだけど」
『何や、仲がええんね』
ジェイド「そのような謂れをする程の事でもありませんよ
僕とフロイドは共に手を取り合って生きると決めた時から、いついかなる時も行動を共にしているのです」
何や夫婦みたいな言い方やな、って一瞬思って、そしてそこで一回思考を止める
余計な事を考えたら「あちら側」に戻ってまうような気がして、それ以上を考えたいと思えんかったから
『…そか
クラスが違うんは残念やったね』
フロイド「ほんとそれ〜
何で俺とジェイドのクラス違うんだろ、変な感じがするんだよねぇ」
『ええな、仲が良い双子って』
ジェイド「貴女にご兄弟は？」
そしてそこでピクリ、とウチは若干固まる
おるにはおるねんけど、そない事聞いてどないするんやって、半ば反射神経のように思てるウチがウチの中におるせいなんやろな
『…おるで
4個歳上の兄貴が』
フロイド「へー、いるんだぁ
男慣れしてるってのはその事？」
『…せやね』
それだけやのうて、ウチは父子家庭やったから男2人にウチの3人やとウチの方が少数派やった
そない意味での「男慣れしとる」なんねんけど、ウチのあの言い回しであの学園長や言うお面被った兄ちゃんは勘違い起こしてくれはったなぁ
まぁ他にもウチが元々おった世界は女が余分な権力を持って中王区に行ってもうたから、比率としてウチの周りが男で溢れるのは自然な成り行きやって話もあるねんけどな
ジェイド「…他にもある、と言いたげな話しぶりをされるのですね」
『…まぁあるにはあるねんけど話すと長いしややこしいねん
それにウチがどない所で育ってたってええやろ、兄ちゃんらには関係あらへん』
ジェイド「ですが貴女がいた元の世界が僕達は気になります
どのような国で、どのような王がいて、どのような文化のある世の中だったのでしょう？」
それを聞いて思う
この兄ちゃんらが気になるんは、ウチの知ってるあの世界の事か
ウチと話がしたいんは、ウチと仲良うなりたいんやなくて、ウチから聞き出せる元の世界の情報が得られるからっちゅー事か
そう分かってくると、ウチも何だか言の葉で溢れかえってくる
『…せやね、たまには長話もええか』
そう言って、ウチはウチのいた世界の話を物語の語り手のように話していた
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
