第37話 ページ40
−−翌日、午前7時−−
『…ん…』
寮で目開けて、また高校の生活が始まるんや思て昨日までの現実を受け入れる
ここに来てからそない経ってもないし、色々な事に巻き込まれてるねんけど、ウチも「悪うない」とか「これはこれでええんかな」思て前に向かって進んでいこうと気持ちを働かせる
いつ自分が本当に「この世界のウチ」になってまうのかは読めへんけど、そうなる時まではウチらしくやれる事をやっていくんや思て今日もまた自分でうっすい笑みを浮かべる
『…気にせんでもウチは巧くやってるで
はよウチの事なんて忘れてまうんや』
どこの誰に当てたのかも分からない独り言を一つ浮かべて、ウチはベッドから起き上がる
寮生「…！
サシャ、お前、起きれるんじゃないか」
『ウチも寝坊してばっかりとちゃうわ
基本は普通に起きれるで
一昨日色々あったから上手く寝付けれんかっただけで』
寮生「なら良いのだが…それよりお前に来客だ」
『…？』
何て事のないたわいもない言葉を同室の兄ちゃんに言えば、兄ちゃんはウチに来客がおるなんて言いはる
何の事や？
ちゅーか何でウチに来客？
寮生「お前も昨日話していただろう？
同学年のフロイド・リーチ」
『…？
…あぁ、せやった！何や「俺明日朝から迎えに行くからいっぱい話聞かせて」言われたんやっけ
ウチに興味持ってもしゃーないのにな、何がウケたんやろ？』
寮生「…」
独り言をブツブツ言って昨日の事を俯瞰的に思い出しては、あの兄ちゃんはウチに何を期待してはるんやろ思て疑問を浮かべる
それは素直な想いや
だってウチになんて興味持ったって、ウチは「誰かのため」にはなれへん
ウチと関わったらその「誰か」はウチが原因で不幸になるだけや
『…まぁええわ
振り返ったってしゃーないんやねんからな』
そう言うて、ウチは寮の部屋の扉を開ける
フロイド「あ、おはよぉ
俺来てくれなかったら本当に殴ろうかなって考えてた所ぉ」
『何やらホンマにどつく気で来たんかいな
それは敵わんわ』
フロイド「俺に殴られる事にならなくて良かったねぇ」
『ふふ…おはようさん
今日はええ天気やね』
そんなうっすいたわいもない言葉で、ウチはある程度の距離を置きながら笑ってフロイド君と話をしていた
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
